"実家が第一"の姉がつかんだ、「最高の結婚」

大事なものを諦めずに、結婚にたどり着けるか

そんな久美子さんにようやく幸運が訪れる。36歳のときに参加した県内の婚活パーティーで、現在の夫である4歳年下の徹さん(仮名)と出会ったのだ。

「飲食店主催のゆるい感じのパーティーで、30人ぐらいは遊びに来ていたと思います。私は友だちと2人で参加して、適当に席に着きました。そのとき同じテーブルにいたのが徹さんです」

目立たないのに、キラリと光る男性を発見

徹さんは目立っていたわけではない。むしろ、会話は徹さんの友だちがリードしていた。しかし、久美子さんは「ベラベラしゃべっている」男性には適当に合わせながら、ほとんど口を開かない徹さんに興味を持った。

「ガタイが良くてヒゲを生やしている外見がまず好みでした(笑)。黙っているけれど感じは良くて、テーブルに座っている他の人たちのグラスやお皿に気を配って、『何か飲む?』と聞いてくれたり。いいな、と思いましたね」

久美子さんの好意が通じたのか、徹さんは帰りがけに声をかけてくれた。よかったら携帯番号を交換しませんか、と。そして、数日後に電話をかけて来た。

「1週間後ぐらいに映画を観に行き、2回目のデートで『僕と付き合ってくれませんか』と言ってもらいました。でも、私は4歳も年上です。『今から付き合うとなると結婚を考えていますけど、それでもいいですか?』と答えました」

結婚した後、徹さんから「僕も32歳だったから結婚を普通に考えていた。何でそんなことを言うのかな、と不思議に思ったよ」と笑われたという。明るく気丈だけど心配性でもある久美子さんと、寡黙で大らかな性格の徹さんとの相性は最初から良かったのだ。

徹さんは愛知県内にある大企業の正社員であり収入も安定している。口数は多くないが、人の話をよく聞いて気の利いた「返し」もできる男性だ。実家も久美子さんと同じく愛知県内にある。結婚への障害は何もなかった。毎週末のデートを重ねて1年後、2人は名古屋で結婚式を挙げた。

久美子さんの喜びは続く。徹さんは長男であるにも関わらず、久美子さんが一人で守ってきた実家に住むことにしてくれたのだ。

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