東大生が「共通テスト」実際解いて得た来年の教訓 「従来の解法テクニックはもう使えない」説を検証

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まずは社会のテクニックです。センター試験時代によく使えたテクニックとして、「言いすぎなものは×になることが多く、言い切られていないものが○になる場合が多い」というものがあります。

例えば、「絶対」「例外なく」「必ず」なんて表現があったら、それは言いすぎてしまっていて、×になることが多い、というものです。その理由は「例外が1つでもあったら正解にならないから」です。本当に完璧なのか、例外がないのか、わからない。言い切ってしまうのはリスクなわけです。

多くの人が受ける入試では例外を排除する傾向があるため、「~なことがある」「~な場合がある」「~な傾向がある」のような、フワッとした言い回しであれば、それが正解になる可能性が高い、というわけです。

試験を作る側に立った巧妙なテクニックだったが…

このテクニックは、試験の作る側に立った巧妙なテクニックで、センター試験時代には有効なものでした。

実際、共通テストでもいくつかの問題にはこれが有効でした。例えば、以下の現代社会の問題では、「となることがある」という言い回しの④が正解になっており、このテクニックが有効でした。

2023年度大学入学共通テストの現代社会
出所:2023年度大学入学共通テスト

※外部配信先では画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

しかし、実は世界史で、このテクニックの対策となるような問題が出題されていました。以下の問題を見てください。

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