東大生が「共通テスト」実際解いて得た来年の教訓 「従来の解法テクニックはもう使えない」説を検証
文末の表現に注目してください。「いら立った」「厚かましさも感じた」「嫌悪感を覚えた」といういろんな選択肢がある中で、「逃れたい衝動に駆られた」というものがあります。「逃れたいと思う」というのは、苛立ちを覚えて逃れたいと思ったという解釈もできれば、嫌悪感を覚えて逃れたいと思ったという解釈もできます。
つまり、この「逃れたい衝動に駆られた」というのは「複雑な感情」と同じく、いろんなものが複合的になったフワッとした選択肢なので、これが正解になります。テクニックで解くことができました。
読解力も語彙力も総動員しないとテクニックが使えない
ですが、このロジックってけっこう難しいですよね。「逃れたい衝動に駆られた」=「複合的な選択肢」というのが理解できるためには、読解力も語彙力も総動員しなければなりません。
この問題のように、今後もしかしたら、単純なテクニックは使えないけれど応用のテクニックは使えるという「テクニックを使うための読解力」を求める問題が多くなると言えるのではないでしょうか。
ということで、結論としては
・でも、確かに使いにくくなってきている
ということがわかりました。結局、テクニックを完全に排除した試験というものは作れないけれど、それを運用するためのハードルが上がってきているような印象があります。みなさん、ぜひ参考にしてみてください。
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