2月2日に発車するバスは、以下の通りであった。
上記のように、首都圏の深夜急行バスである蘇我行きを除けば、いずれも長距離の本格的な高速バスである。また、白馬、静岡、蘇我以外は夜行便となっている。
羽田から長距離のバスが運行されると聞いたとき、「羽田で飛行機を降りて高速バスに乗る人」は、国内線であれば羽田まで飛ばずに本来の出発地から目的に行く方法は高速バス以外にもありそうなので、国際線を利用する外国人くらいしか思いつかなかった。
とはいえ国際線利用の日本人でも夜遅い便で到着した場合、東京駅などへ出てもすでに新幹線などの列車がなければ、これらのバスも重宝するだろう。
3月からの拡大に期待
近距離の蘇我便を除けば、いずれの便も東京か横浜、あるいは東京ディズニーランドなどを経由するので、羽田だけでバスを満席にする必要はないということも、経由地を見て納得した。また、運行会社もいわゆる高速ツアーバスを出自とする、比較的安い運賃で運行する会社が多くなっている。
ちなみに、2月2日に取材した際に出会えたバスは11時30分発の白馬行だけだが、道路渋滞で20分ほど遅れて到着したバスに乗車した客は皆無だった。
まだ知名度が低く、ダイヤも使い勝手が決して良いとはいえないこともあって、羽田の乗降に限ってはこれらのバスはしばらく苦戦するかもしれない。
羽田エアポートガーデンを発着するバスは、今後拡大が予定されている。3月からは仙台、新潟・新津、大阪などへの運行がすでに発表されている。その後の予定はまだ正式に発表されていないが、羽田空港の国際便がどれくらい復活するのかはまだ見通せないうえ、バス業界は近年深刻な運転士不足に直面しており、需要を賄うだけのダイヤを組めるかどうかも不透明である。
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