深谷アウトレットも開業!変わる「花園IC」周辺 「野菜の里」のICがもう1つの市の玄関口に

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2022年5月にオープン「深谷テラスパーク」の入り口
2022年5月にオープン「深谷テラスパーク」の入り口(筆者撮影)

JR高崎線の深谷駅は、外観が赤レンガ造りの東京駅 丸の内駅舎とよく似ていることで知られている。

2021年の大河ドラマ『晴天を衝け』の主人公として描かれた渋沢栄一の故郷であり、彼が設立にかかわった日本煉瓦製造株式会社は、この地で創業。東京駅の建設にあたってそのレンガを供給したことが縁となり、東京駅を模した駅舎となっている。

丸の内駅舎のようなJR深谷駅
丸の内駅舎のようなJR深谷駅(写真:キャプテンフック / PIXTA)

市の中心にあり、文字通り深谷市の玄関となっている“疑似”東京駅とは別に、今、深谷市では“クルマの玄関”の整備が進められており、もうすぐその姿が現れようとしている。それが「花園IC拠点整備プロジェクト」である。

関越道の嵐山小川ICと本庄児玉ICの間に位置する花園ICは、インターチェンジとしての知名度はそれほど高くないが、長瀞・秩父方面の高速道路からの玄関口として、観光客の利用が多いICだ。

花園ICは平成の大合併で深谷市に編入された旧大里郡花園町にあるため、今も以前の町名を冠しているが、深谷市は合併を機に、花園IC周辺に新たな集客・観光拠点を設置する方針を採った。そして、市外・県外から人を呼び込み、農業と観光の振興に寄与することを目的として「花園IC拠点整備プロジェクト」を進めている。

キユーピーが運営、まるで野菜のテーマパーク

その一環として、まず2022年5月にオープンしたのが「深谷テラスパーク」だ。その中心的な施設は「ヤサイな仲間たちファーム」といい、名前の通り野菜をメインに据えた観光施設となっている。

駐車場に車を停めて入り口を入ると、広い野菜畑が目に飛び込んでくる。さまざまな野菜の畝(うね)が広がり、筆者が訪れたときには幾種類かのナスなどの実がなっていた。

さまざまな種類の野菜が栽培されている野菜畑(筆者撮影)
野菜畑の奥に「ヤサイな仲間たちファーム」のメイン棟がある(筆者撮影)

奥に見える建物は、半分が野菜の売店となっているマルシェ、もう半分が野菜をメインに使ったレストランだ。それもそのはず、運営はマヨネーズとドレッシングのトップメーカーであるキユーピーなのである。

そして深谷市は、農業生産額が埼玉県で他の自治体を引き離してトップ。それどころか、ネギやブロッコリーは、全国の自治体の中でもトップクラスだ。野菜全体の作付面積でも、全国の自治体の中で上位10指に入る野菜王国なのである。

そういえば、市のゆるキャラとなっている「ふっかちゃん」の頭には、ブランド野菜となっている深谷ネギが角のように突き出ている。

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