「しゃべるアプリ」に見る次世代のドライブ体験 自動運転を見据えたアイシンの情報コンテンツ

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往復1時間弱の走行で「Rhythm」の音声コンテンツを体験した(筆者撮影)

「Rhythm 高速道路モデル体験会」に参加した。これは、12月7日と8日に、新東名高速道路で実施された、ドライブの楽しさの新たな取り組みを模索する企業の体験会だ。

集合場所は、新東名のNEOPASA清水(清水PA)。NEXCO中日本とのコラボでこの体験会を行ったのは、愛知県に本拠を置き、自動車部品などを製造する「株式会社アイシン」である。

車の移動に合わせた音声コンテンツ

渋滞・通行止めなどの道路情報、ラジオやスマホからのニュース・天気予報……。高速道路では、運転中にもさまざまな情報が入手できる。

しかし、周辺の観光情報や次のSA・PAの季節限定メニュー、通過する自治体の基礎情報、景色の中に見える大きな工場で何が作られているのかといった「沿線情報」は、運転中に直接スマホを操作できないドライバーには知るすべがない。

日本の高速道路では、道路上での表示が制限されており、この先のICや主要都市までの距離、自治体の境界を示すカントリーサイン、ICやジャンクション直前のIC名や方面別の都市名など、最低限の情報しか知ることができないからだ。

こうした情報の隙間を埋め、ドライブの楽しさを向上させようというのがアイシンの取り組みであり、それを体験してもらおうというのが今回の「Rhythm 高速道路モデル体験会」である。

用意されたミニバンの助手席に乗り込んで新清水ICから高速道路に入ると、早速セットされたスマホのアプリから、車のスピーカーを通じて新東名高速に入ったアナウンスが聞こえてきた。

今回の体験は、車の移動に合わせて車窓の景色、走行中の高速道路の土木構造物(橋、トンネルなど)、自治体の特色、次のSA・PAの名物・特産品などを紹介する音声コンテンツを実際に聞きながら、ドライブを楽しむものである。

そして、橋脚の高さが新東名でも屈指の芝川高架橋に差しかかるとこの橋の説明、そして車が富士川トンネルに飛び込むと、新東名で2番目に長いというトンネルの特徴がアナウンスされた。

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