新「八重洲バスターミナル」便利と言い切れない訳 発着は集約されるもたどり着くのが難しい立地

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プレオープンした「バスターミナル東京八重洲」のインフォメーションセンター(筆者撮影)
9月17日にオープンした「バスターミナル東京八重洲」のインフォメーションセンター(筆者撮影)

私が勤務する千葉県東金市の大学へは、JR東京駅や横浜駅などから学生や教職員が利用できる直行の高速バスが運行されており、私も通勤に利用している。

9月のはじめ、大学の総務課から在校生や教職員に「東京駅シャトルバス乗り場の変更について」という連絡が入った。これまで大学までのシャトルバスは、東京駅八重洲中央口から外堀通りをはさんで八重洲通り沿いにある停留所に発着していた。

八重洲地下街の出口の目の前にあってそれなりに便利ではあったが、酷暑と厳寒の季節は待つのがつらいし、日除けや雨宿りになる屋根も狭いため、傘を差しながら待つこともしばしばだった。

9月16日に廃止された東金・銚子方面の地上バス停
9月16日に廃止された東金・銚子方面の地上バス停(筆者撮影)

そのバス停が2022年9月17日、東京ミッドタウン八重洲の地下2階にオープンした「バスターミナル東京八重洲」に移転した。

これまでJR東京駅周辺の高速バス乗り場は、つくばや鹿島方面など関東エリアを走る昼行便と、中部・関西方面への夜行便を運行するJRのバスこそ、駅構内の一角にある「東京駅JR高速バスターミナル」を使用していたが、それ以外の各社の停留所は路上に分散し、初めて利用する乗客は、お目当てのバス停を探すのがかなり難しかった。

私自身、バス停に並んでいる際に数えきれないほどの人にバス停の場所を聞かれたし、中には間違って並んで大学のシャトルバスに乗り込もうとする乗客もいた。

シャトルバスは、ビィー・トランセグループの西岬観光というバス会社が運行しており、バスの車体に大学名は書いてあるが、全体のデザインは、同社が運行する東京~成田空港間の高速バスなどと同じなので、乗り間違えてしまう人がいるのもうなずける。

ちなみに、東京駅前を出ると大学のキャンパスまで直行するこのシャトルバスは、これまで停留所に出発時刻も明記され、一般の利用者も正規の運賃を払えば乗車可能であった(大学関係者は、学内で買える割安のチケットでの乗車が原則)。

開業した八重洲のバスターミナル

さて、9月17日にオープンした「バスターミナル東京八重洲」は、2028年度に予定されている全面開業に向けた、先行オープンとしての開業である。

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