東京駅「新バスターミナル」で激変する乗り場事情 運営は乗り入れ路線ない「京王」新たな収益源に

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工事中の「東京ミッドタウン八重洲」前を走る高速バス。この地下に新バスターミナルの第1期エリアがある(記者撮影)
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2016年4月、新宿駅に高速バスターミナル「バスタ新宿」が開業してから約6年。それまで同駅周辺に散在していた高速バス乗り場が集約され、施設の狭さなどに課題はあるものの利用時のわかりやすさや利便性は大幅に向上した。

そして2022年秋、今度は東京駅前に新たなバスターミナルが開業する。場所は、同駅八重洲口の外堀通り沿いに建設中の「東京ミッドタウン八重洲」をはじめとする3棟の再開発ビルの地下だ。整備を進める都市再生機構(UR都市機構)と開業後の運営を担う京王電鉄バスは3月15日、名称を「バスターミナル東京八重洲」に決定、第1期エリアの開業を今年9月17日と発表した。

新ターミナルは八重洲口周辺の路上などに分散する乗り場を集約。駅とは地下街経由で直結し、鉄道との結節機能も向上する。3期に分けて整備し、全体の開業は2028年度の予定だ。東京駅周辺のバス乗り場事情はどのように変わるのか。

「バスタ新宿」以上の規模

東京駅の八重洲南口には、主にJRバスが発着する「東京駅JR高速バスターミナル」がすでに存在する。だが、同ターミナルに入らない路線の乗り場は周辺の外堀通り、八重洲通りの路上や、駅からやや離れた「鍛冶橋駐車場」に散在。不慣れな利用者にはわかりにくいだけでなく、路上の場合はバスや乗客が道路通行の妨げになるなどの難点があった。

東京駅八重洲口の再開発とバスターミナルの位置関係(画像:UR都市機構)

これらの課題を解決すべく整備されるのがバスターミナル東京八重洲だ。全面開業すると「バスタ新宿」の15バース(バス乗降場)を上回る計20バースを備える日本最大級のターミナルとなり、1日約1500便以上の発着が可能になる予定だ。

ターミナルは3つの再開発ビルの地下に建設され、今年9月に開業する第1期エリアは「東京ミッドタウン八重洲」の地下。6つの乗降バースを設置して八重洲口周辺の路上と鍛冶橋駐車場に発着する路線が移転し、平日1日約550便が発着する予定だ。

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