品川西口「京急の顔」ホテル、半世紀の歴史に幕

社運かけ建設、旧「ホテルパシフィック」閉館

「ホテルパシフィック東京」の建物を活用した商業施設「シナガワグース」が3月31日で閉館した(記者撮影)
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さくら舞い散る中に忘れた記憶と君の声が戻ってくる……。音楽グループ・ケツメイシの『さくら』の歌詞がぴったり合いそうな春の陽気に包まれた3月31日、京急グループが運営し、ビジネスホテル「京急EXホテル品川」などが入る東京・品川駅西口(高輪口)の複合施設「SHINAGAWA GOOS(シナガワグース)」が大規模再開発を控えて閉館した。

もとは1971年開業の「ホテルパシフィック東京」。その3年前に現在の都営浅草線との相互直通運転で都心乗り入れを果たした京浜急行電鉄が、“情報化・国際化時代”の到来を見据え、社運をかけてオープンさせたハイグレードホテルだった。

50年前の1971年に開業

開業前年の1970年には大阪万博が開催された。成田空港はまだ開港しておらず、国際線の日本の玄関口は羽田空港で、「ジャンボ」の愛称で親しまれるボーイング747型機による太平洋(パシフィック)をまたいだ大量輸送時代が幕を開けたころだった。

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そうした時代の空気を象徴するホテルパシフィック東京は、1971年7月27日に営業を開始した。地上30階、地下3階、地上高113m。同時期に新宿の「京王プラザホテル」や大井町の「ホテル阪急」(現在の「アワーズイン阪急」)といった鉄道系の超高層ホテルが相次いで開業している。

建築主は京浜急行電鉄、施工業者は鹿島建設と東急建設。設計管理を担当した坂倉建築研究所は、モダニズム建築の巨匠、ル・コルビュジエに学び、新宿駅西口広場や小田急百貨店を手掛けた坂倉準三氏(1901~1969年)が創設した建築設計事務所として知られる。

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