巨大駅新宿、悲願の自由通路で「東西分断」解消

8年がかりの大工事、東口と西口がついに直結

7月19日に開通した新宿駅の東西自由通路。西口側から東口側を見たところ(撮影:梅谷秀司)

1日に約350万人が利用し、世界で最も乗降客数の多い駅とされる東京の巨大ターミナル、新宿駅。構内の複雑さから「迷宮」ともいわれる同駅の弱点だった、東口と西口の行き来をしやすくする「東西自由通路」が7月19日に開通した。

東西自由通路は駅の東口と西口を直結する幅約25m、全長約100mの地下通路。JR線の改札内コンコースだった通路を拡幅し、改札を移設して自由に通り抜けできる通路に改築した。従来は東口と西口を直接つなぐ通路がなく、改札内を通らずに行き来するには遠回りする必要があった。駅の中央部を貫く自由通路の開通は駅の利便性を向上させるとともに、新宿の人の流れを変えそうだ。

東口―西口の遠回りを解消

多数の飲食店や百貨店などがひしめき合い、昼夜を問わず人の流れが絶えない繁華街に面した東口と、東京都庁など高層ビルが立ち並ぶ「新都心」の西口。直線距離ならJRの線路をはさんで100m程度だが、これまで改札を通らずに行き来するには、駅の北側にある地下道「メトロプロムナード」を通るか、地上に出て南口前の甲州街道(国道20号)などを回るしかなかった。

開通した新宿駅の東西自由通路。幅は25mあり広々している(撮影:梅谷秀司)

この不便さを解消するのが東西自由通路だ。JR東日本によると、東口―西口間の距離はメトロプロムナード経由よりも約150m短くなり、所要時間は約2分短縮されるという。実際に歩いてみると、メトロプロムナード経由の場合は約3分、甲州街道経由の場合は約8分半かかったところ、自由通路を通れば1分ほど。道幅が25mと広いこともあり、ラッシュ時もスムーズに通行できそうだ。

従来の西口改札と東口改札は撤去され、自由通路に面した「東改札」と「西改札」を新たに設置。改札機の台数は東が8台、西が18台で、従来より各2台減った。これまで東西に計3カ所あった「みどりの窓口」も通路沿いに新設する1カ所に集約し、7月27日にオープンする予定だ。

一方、自由通路の開通によって、小田急線・京王線の駅からJR線の改札内を経由して東口側へと通り抜けるルートは使えなくなった。両線の利用者は注意が必要だ。

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