【国内患者20万以上】「潰瘍性大腸炎」治療の未来 【持病を生きる】20万人もいるのに「指定難病」

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土屋「この分子が発現するとよくない。それなら、それを抑えるには?」なんてことを「オルガノイド」を使って調べています。それがわかると、傷んだ細胞を元に戻すという「根本的に元からよくしていこう」が可能になると思っています。

佐々木:なるほど、興味深いです。

ノーベル賞も受賞した「テロメア」の研究

消化器内科の実験室にて最新の研究状況について教えてもらった(写真:梁川剛)

土屋:あともうひとつ、「テロメア」という染色体の末端にある構造の研究も進めています。

佐々木「テロメア」は老化の原因になっているものですよね。

土屋:そうです。細胞分裂を繰り返すと短くなっていくもので、それが老化を意味していると考えられています。

この「テロメア」を伸ばす作用がある補酵素を発見した学者はノーベル賞を受賞しました。

佐々木ノーベル医学賞を受賞したブラックバーン博士『テロメア・エフェクト』という本を執筆していて、私も読みましたが、やはり難しかった(笑)。これからは医師も発信力が問われると土屋先生もおっしゃっていましたが、なかなか一筋縄ではいきませんね。

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