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【国内患者20万以上】「潰瘍性大腸炎」治療の未来 【持病を生きる】20万人もいるのに「指定難病」

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土屋:長い間、免疫とか炎症の何が悪いか研究してきて、それを治すためにやってきましたが、今度は「粘膜」とか「上皮」が悪いことがわかって、それをいかに治すかを突き詰めていった。やはり、城壁というか、「粘膜の壁」がきちんとできると、潰瘍性大腸炎が再発する機会は減っていくんじゃないかってところで。あとはそういうお薬を飲むだけで、壁がちゃんとできるようになったらいいなと。

佐々木:飲み薬なんですか?

土屋:いえ、今はヒトの細胞にふりかけているだけなんです。なので、いずれ口から、あるいはお尻から「テロメアの伸長剤」を投与すれば、細胞に変化してくれないかと期待しています。

「ひとつの単語」に飛びつかず「メカニズム」「機序」を知る

佐々木:いずれは特効薬になる可能性もある、ということですか?

土屋:これがまた、難しいところで。これで「テロメア」というと、「テロメア」という言葉だけがひとり歩きしそうだから、それも違うのかなと(笑)。今はそういう「可能性」があると思って、さまざまな企業からも協力を得ながら研究を重ねているっていうだけです。

佐々木:先生のお話を聞いて思ったのは、「ひとつの単語」だけにみんなすぐ食いつくんですよ。「テロメア」とか「iPS細胞」とか。

土屋:そうなんです。我々は「ひとつの糸口」として考えている段階なので。

佐々木大切なのはその「単語」じゃなくて、「メカニズム」や「機序」を知ることですね。今日は大変勉強になりました、ありがとうございました。

「新しい研究が進んでいるのは、患者としてはうれしい」と佐々木氏。患者と最先端で研究を行う土屋教授との対談は、2時間近くに及んだ(写真:梁川剛)

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