ZR-V対クロストレック、ホンダ&スバルSUV対決 都会派か、アウトドア派か、好みがわかれる2台

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11.6インチセンターディスプレイ&インフォテインメントシステム
ツーリングやリミテッドではメーカーオプション装備になる11.6インチセンターディスプレイ&インフォテインメントシステム(写真:SUBARU)

一方、クロストレックのベースグレードであるツーリングでは、標準装備されるのは7インチ・センターインフォメーションディスプレイ。エアコン設定や車両設定などの機能を備えるが、ナビやオーディオなどの機能はない。しかも11.6インチタイプと同じパネルの下部に装備するため、上にオプションの社外ナビなどをつけない限り、上側はカバーが装着され、少し味気ない感じとなる。なお、ツーリングにも純正の11.6インチ・センターインフォメーションディスプレイがオプション設定されているので、せっかくの便利機能を生かすのであれば、こちらを選択する手もある。

シートの座り心地や素材

シートまわり
クロストレックのシートまわり(写真:SUBARU)

クロストレックのシートは、ツーリングにトリコット、リミテッドにはファブリックといった素材を採用する。いずれもフロントシートの形状は、大学医学部と連携し、人体構造にまで踏み込んだ医学的アプローチで新設計されている。上半身の動きの土台となる骨盤をしっかりと支える構造を採用し、乗り心地を不快に感じる原因のひとつである頭部の揺れを抑制。ロングドライブを快適に過ごせる上質な乗り心地を実現する。

フロントシート
ZR-Vのフロントシート(写真:本田技研工業)

一方のZR-Vでは、シート素材にXがプライムスムース(合皮)とファブリックのコンビシート、Zは本革を採用する。とくにハイブリッドの最上級グレードe:HEV Zだけに採用されている、マルーン色の本革シートは高級感が抜群だ。また、インストルメンタルパネルやセンターコンソール、アームレストなどには、パール調ソフトパッドも採用。光の当たり具合で陰影ができ、上質でしっとりとした雰囲気を演出する。アウトドアも意識した質実剛健さが特徴のクロストレックに対し、ZR-Vは都会的でラグジュアリーな雰囲気を追求。両モデルが持つ個性がよくわかる装備の違いだといえる。

運転席に座ったときのドライビングポジションだが、ZR-Vはかなり独特な味付けとなっている。一般的なSUVと比べ、両足をやや前方に伸ばすような体勢となり、セダンに乗っているような錯覚さえ覚える。いわゆるSUV的なポジションをイメージしていると、やや慣れが必要かもしれない。その点、クロストレックのポジションは、違和感がなく、はじめて乗ってもさっと走り出せる感じだ。

次ページ同じ2.0Lハイブリッドでも狙いの異なる2台
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