ZR-V対クロストレック、ホンダ&スバルSUV対決 都会派か、アウトドア派か、好みがわかれる2台

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ロードクリアランス
クロストレックのロードクリアランス(写真:SUBARU)

ちなみにクロストレックは、最低地上高200mmを確保し、斜面に乗り上げるときや斜面から平坦地に降りるときのアプローチアングル/ディパーチャーアングル、斜面や丘部の頂上を越えるときのランプブレークオーバーアングルなどを最適化。オフロード走行でも、ボディが路面にヒットしにくいような車体設定としている。対して、ZR-Vの最低地上高は190mmと、クロストレックよりやや低い。クロストレックと比較すると、ややオンロードでの走りを重視した車体設定となっていることがうかがえる。

運転席の比較

運転席まわり
クロストレックの運転席まわり(写真:SUBARU)

クロストレックの運転席まわりで、一際目をひくのが、リミテッドに標準装備されている11.6インチの縦型センターインフォメーションディスプレイだ。「レヴォーグ」や「レガシィアウトバック」、「WRX S4」など、他車種でも好評の装備を新採用した。かなり大型で表示が見やすいディスプレイだが、インストルメントパネルとの一体感を持たせた配置により、前方視界を邪魔しない工夫もなされている。車両やエアコンの設定、ラジオやテレビなど、さまざまな機能を内蔵するほか、スマートフォンとの連携も可能。スマートフォンにインストールしているアプリを大画面で表示でき、地図アプリをナビゲーションとして使うこともできる。また、タッチパネルの採用によりタブレット感覚で操作できるほか、音声認識による操作も可能とする。

インテリア
ZR-Vのインテリア(写真:本田技研工業)

一方、ZR-Vのセンターディスプレイは、Zグレードに9インチのワイドディスプレイを標準装備する。こちらも車両情報やラジオ、テレビなど、さまざまな情報表示や機能を備える。また、タッチパネルの採用で感覚的な操作ができるほか、音声認識機能の採用によって画面を見ずに操作できたり、スマートフォンとの連携ができたりする点もクロストレックと同様だ。

なお、ZR-Vのセンターディスプレイは、インストルメントパネルの上に配置する一般的なタイプだが、9インチ程度の大きさであれば、やはり前方視界をほぼ邪魔しない。一方、ベースグレードのXでは、8インチ、9インチ、11.4インチのモニターが選べるが、11.4インチの大型タイプは画面が見やすい反面、9インチと比べるとやや存在感がありすぎて、運転中にちょっと目線に入りやすい。慣れれば問題ないレベルだが、走行中の前方視界を気にするのであれば、9インチや8インチのほうがいい。

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