「成果をだすチーム」が絶対に採用しない"ルール" 真面目なリーダーほど陥る「士気爆下げ」の危険

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褒める上司
部下を褒めていますか?(写真:アン・デオール/PIXTA)
研修の企画・講師を年200回、トータル2000社、累計2万人を超えるビジネスリーダーの組織づくりに関わってきた組織開発コンサルタント・高野俊一氏による連載「上司1年目は“仕組み”を使え!」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボによりお届けする。

成績が振るわない、メンバーが互いに無関心でいっさい協力し合わない、仕事を作業と思っており楽しそうに働いていない、離職者が多く人の入れ替わりが激しい……。これらは日本の多くの職場で見られる光景です。こうした環境に疲弊し、働くことに希望を見出だせない人が増えています。

この絶望的な状況を変えられる唯一の方法が「チームづくり」です。チームづくりがうまくいけば、すべてが劇的に変わります。部下も会社もあなた自身もラクにする、チームづくりのノウハウを指南します。

この連載をまとめ、大幅に加筆・改稿した、ビジネス書『チームづくりの教科書』(高野俊一)が、アルファポリスより好評発売中です。

「減点主義」はなかなか止められない

前回、チームづくりという変化を起こすには時間が必要で、メンバーの気持ちを折れさせないための5つの工夫が大切だとお伝えしました。

アルファポリスビジネス(運営:アルファポリス)の提供記事です

その2つ目のステップは、「加点主義」で小さな変化を喜ぶことです。

チームづくりにおいて、「減点主義」なのか、「加点主義」なのかは重要です。

減点主義とは、活動を進めているときに、「10取り組もうと思っていたのに、2しかできなかった」とマイナス8に着目するスタンス。

他方、加点主義は、「2取り組んだ。最初は10取り組もうと思っていたけれど、もともとが0だったのだから、プラス2前進できてよかった。10行けると思っていた見込みの甘さに気づけてよかった。じゃあ次はプラス4にするぞ」と、活動のなかでプラスに着目するスタンスです。

とくに、チームづくりの初期段階において、減点主義は禁物です。

次ページ活動初期に「減点主義」になってしまうと…
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