「成果をだすチーム」が絶対に採用しない"ルール" 真面目なリーダーほど陥る「士気爆下げ」の危険
成績が振るわない、メンバーが互いに無関心でいっさい協力し合わない、仕事を作業と思っており楽しそうに働いていない、離職者が多く人の入れ替わりが激しい……。これらは日本の多くの職場で見られる光景です。こうした環境に疲弊し、働くことに希望を見出だせない人が増えています。
この絶望的な状況を変えられる唯一の方法が「チームづくり」です。チームづくりがうまくいけば、すべてが劇的に変わります。部下も会社もあなた自身もラクにする、チームづくりのノウハウを指南します。
この連載をまとめ、大幅に加筆・改稿した、ビジネス書『チームづくりの教科書』(高野俊一)が、アルファポリスより好評発売中です。
「減点主義」はなかなか止められない
前回、チームづくりという変化を起こすには時間が必要で、メンバーの気持ちを折れさせないための5つの工夫が大切だとお伝えしました。
その2つ目のステップは、「加点主義」で小さな変化を喜ぶことです。
チームづくりにおいて、「減点主義」なのか、「加点主義」なのかは重要です。
減点主義とは、活動を進めているときに、「10取り組もうと思っていたのに、2しかできなかった」とマイナス8に着目するスタンス。
他方、加点主義は、「2取り組んだ。最初は10取り組もうと思っていたけれど、もともとが0だったのだから、プラス2前進できてよかった。10行けると思っていた見込みの甘さに気づけてよかった。じゃあ次はプラス4にするぞ」と、活動のなかでプラスに着目するスタンスです。
とくに、チームづくりの初期段階において、減点主義は禁物です。