「成果をだすチーム」が絶対に採用しない"ルール" 真面目なリーダーほど陥る「士気爆下げ」の危険
すると、完全に負け癖がついていたスタッフにも、「私たちは瞬間風速だとはいえ、ナンバーワンになったんだ」と自負が生まれていきます。
そしてその数ヶ月後、もう一度単月1位を取ります。
その数ヶ月後にまた1位、いよいよ2回連続1位、3回連続1位、年間1位。
このように、小さな変化を喜ぶ演出をおこなうことは、組織を強くするきわめて有効な手段だと、この事例は教えてくれます。
「強いチーム」が必ずやっていること
2:6:2の上位2割を巻きこみ、加点主義で小さな変化を喜べるようになったら、ベンチマーキングにチャレンジしましょう。
ベンチマーキングとは、他社の成功事例を研究し、よいところを取り入れる手法。第三者がすでに成功した事例は、より現実味を帯びた未来像としてイメージさせることができます。
私は、ベンチマーキングプログラムの方法として、「動画コンテンツ」「書籍・漫画」「見学・視察」の3つを推奨しています。
今の時代は、動画コンテンツがたくさんあります。それこそこれまで紹介してきたような青学や星野リゾートなど、チームづくりを紹介してくれている動画コンテンツがたくさんあるのです。
それを観てもらうだけで、基準を共有することができます。「あの会社のあれ目指したいよね」とか「あの取り組みいいと思わない」と共通のイメージで改善を進めることができるようになるのです。
動画コンテンツの見つけ方としては、次の4つを当たると、かなり良いものが見つかります。
・ニューズピックス … ビジネスに役立つ動画配信多数
・テレ東BIZ … 『カンブリア宮殿』や『ワールドビジネスサテライト』などテレ東の番組が視聴可能
・NHKオンデマンド … 観ごたえのあるドキュメンタリーが豊富
書籍・漫画にも優れた教材がそろっています。部下が本を読むことに抵抗がないなら、ぜひ読んでもらうといいでしょう。
見学・視察は、とても大きな効果を生みます。もしも競合サービスを体験できるのでしたら、部下と一緒に体験するのはチームづくりにとても好影響を与えるでしょう。
皆さんは、このようなベンチマーキングはやったことがありますか?
もしなかったら、ぜひやってみてください。強いチームは、必ずと言っていいほどやっています。
組織を強くするには、基準を上げなければなりませんし、未来のイメージを共有すればするほど実現しやすくなります。
基準を上げて未来のイメージを共有するのに、ベンチマーキングほど簡単で楽しく、取り組みやすい手法はありません。
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