「5浪で明治大学に合格」した彼の"驚きの顛末" 周りに迷惑をかけないよう、3つのルールを作る

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それからも、心に穴が空いたまま何も行動に移せず時だけが流れて、彼は日本大学の3年生になりました。就職活動を開始する学年になったのです。

周囲が就職に向けて動く状況の中、室井さんは10月から突如再び受験勉強を始めます

「就職も考えました。でも、将来を考える時期になって『流されてきた自分の性格は、このままでは一生変わらない』と危機感を抱くようになったんです。だから、今までの怠惰な自分とおさらばするため、上の大学に挑戦しようと思いました。成功体験を得て、自信を持った状態でもう一度新しい環境に行って人生をリセットしたかったんです」

この選択に対しては「親不孝」とか「わがまま」という感想を持つ人もいるでしょう。ただ、室井さんもそれを十分承知していて「周囲に迷惑をかけている自覚はありました」と言います。だからこそ、周囲に納得してもらうため、人一倍配慮をしたうえでこの浪人に臨みました。

3つの決まり事をつくる

仮面浪人を始めるにあたって、周囲に迷惑をかけないように、自分の中で3つの決まりごとを作ったのです。

1、受験が終わるまで誰にも言わない。親には合格してから報告し、反対されたら行かない。
2、受験費用を全部自分で捻出し、合格した場合も入学金・授業料は奨学金と貯金とアルバイトで捻出する。
3、何個も受けると自分に甘くなるから、興味のあった明治大学の1学部だけに受験校を絞り、退路を絶ってやり抜く。

勉強に対する向き合い方も、かつて日本大学に進んだときとは大きく変えました。

今まで熱心に勉強をしたことがなく勉強法がわからなかった室井さんは、「とにかく情報を集めた」と言います。それは、成功の「型」を真似ることでした。

「大学受験に合格した人たちのブログをあさり続け、その過程で、成功した人たちの勉強の仕方や、参考書が共通していると気づいたんです。だから、勉強法も参考書も、すべて成功者の真似をしました。『参考書を読む→問題集を解く→問題集の復習→間違えた問題の解き直し』の流れを徹底し、間違えた問題は『選択肢を選んだ理由』を自分の言葉で説明できるようになるまで深掘りするようになったんです

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