トヨタ「カムロード」のキャンピングカー人気の訳 1000万円超の国産キャブコンが売れる理由とは

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トヨタのカムロード
トヨタのカムロードをベースにした東和モータース販売のキャブコン(筆者撮影)

近年、人気が高いキャンピングカーのなかでも、高級感が際立つのがキャブコン(キャブコンバージョン)と呼ばれるタイプだ。ひと昔前は、輸入車に多いイメージがあったが、最近は国産車も多く、とくにトヨタの「カムロード」をベースにしたモデルは人気が高い。

カムロードとは、トヨタの商用トラック「ダイナ」をベースに、荷台部分を取り除いたキャンピングカー専用のベースシャーシのこと。キャンピングカーのキャビン(居住空間)部分をオリジナルで架装することで、広い室内や豪華な装備を実現し、価格が1000万円を超えるモデルも多い。

多くのキャンピングカー愛好家が「いつかは乗りたい」と思う憧れのモデルで、その人気はかなり高く、有名メーカーの多くが自社ラインナップをそろえ、さまざまなモデルが存在する。

そんなカムロード・ベースの高級キャンピングカーには、一体どんな魅力があるのか? 最新キャンピングカーの展示会「お台場キャンピングカーフェア2022(2022年10月29日~30日/東京都・お台場特設会場)」にも、さまざまな企業がカムロードをベースにしたキャブコンを展示していたが、なかでも今回は「東和モータース販売」と「キャンパー厚木」の2社が展示した個性的なモデルを紹介。また、それぞれが考えるモデルの特徴や、多くのユーザーに支持される理由などについて聞いてみた。

トヨタが販売するカムロードとは

いすゞ自動車ビーカム
いすゞ自動車の「Be-cam(ビーカム)」をベースにした日本特種ボディーのキャンピングカー「SAKURA」(筆者撮影)

カムロードとは、前述のとおり、トヨタが業者向けに販売するキャンピングカー専用ベースシャーシだ。英文字で「CAMROAD」と表記するモデル名は、「Camper(キャンパー)」と「Roadability(走行性能)」から名づけられた造語。国産でこの手のベース車両は、いすゞ自動車の「Be-cam(ビーカム)」もあるが、ビーカムは埼玉を拠点とするメーカー「日本特種ボディー」のみでの取り扱いとなる。

有名メーカーの多くがカムロードをベースとした高級キャンピングカーをラインナップする理由には、国内で入手できる唯一のベースシャーシ(日本特種ボディー以外のメーカーにとって)という背景もあるのだ。

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