トヨタ「カムロード」のキャンピングカー人気の訳 1000万円超の国産キャブコンが売れる理由とは
カムロードの現行モデルは、2021年に登場。新型は、歩行者や他車両などとの衝突回避や被害軽減をサポートする「プリクラッシュセーフティ」や、車線を逸脱するとランプとブザーで注意喚起する「レーンディパーチャーアラート」、アクセル踏み間違いなど誤発進による事故を抑制する「前進誤発進抑制機能」など、先進安全機能が充実したことが特徴だ。
また、車両の横滑りをセンサーが感知して各輪のブレーキとエンジン出力を制御する「VSC(車両安定制御システム)」、悪路などで発進・加速時に駆動輪の空転を抑え直進性や安定性をサポートする「TRC(トラクションコントロール)」なども搭載。走行時の安全性能が格段に向上していることも注目点だ。
ラインナップには、2.8Lディーゼル車と2.0Lガソリン車を用意。ちなみに2.0Lガソリン車は、後輪のトレッド(左右タイヤの距離)が標準トレッドなのに対し、2.8Lディーゼル車では、より広いワイドトレッドを採用。多くのキャンピングカーメーカーでは、より居住空間を広く取れる2.8Lディーゼル車をベースとする傾向にある。
東和モータース販売のキャンピングカー
そんなカムロードをベースとするキャンピングカーのなかでも、15年以上のロングセラーを誇るのが、東和モータース販売が手がけるオリジナルモデル「WOHN(以下、ヴォーン)」シリーズだ。関東を中心とするキャンピングカー総合ディーラーである同社では、2007年より同シリーズを展開。欧米製の輸入モデルから国産の軽キャンパーまで、幅広い車種をそろえる同社ラインナップ中でも、主軸モデルのひとつとなっている。
全4タイプをそろえるヴォーン・シリーズのなかで、今回の展示会で多くの注目を集めていたのが、最高峰モデル「ヴォーンEXC(エクスクルーシブ)」だ。とくにキャビン後部に常設のセミダブルベッドを配した「RWB」タイプは高級感が満点だ。カムロード・ベースのキャブコンは、室内後部に2段ベッドを備えるモデルが多いが、足元幅105cm、頭側幅120cm×長さ192cmという広々としたサイズのベッドを備える同タイプは、まるで欧米製の高級モデル並みの豪華さを誇る。
就寝スペースとしては、ほかに室内前方上にある奥行き最大175cm×幅193cmのバンクベッドを用意。さらにダイネット部の中央のテーブルをはずし、シートを幅90cm×長さ182cmのベッドスペースに展開することで、就寝定員6名を実現する。
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