実は「糖質こそ健康にいい」と言える科学的な根拠 オートミールを食べても幸せホルモンは出ない

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私は、今後、こうした手法が広く普及すると考えています。なぜなら、消費者の価値観が新たなフェーズに入ったからです。昭和の時代は健康よりもおいしさが重視され、平成に入ってからは徐々に健康に価値が置かれるようになっています。健康といえば、主に体の健康を指していました。

しかし、人生100年時代が叫ばれるようになってからは、「体が健やかなだけでなく、体も心も元気で、社会との関係も良好である」状態が理想とされる新しい価値観が広まりつつあります。100年幸せに生きようと思えば、体だけでなく、心も穏やかで、周囲との関係性も良好でなくてはいけないことは明白でしょう。

こうした価値観は「ウェルビーイング」と呼ばれ、欧米では一般的な価値観になりつつあり、日本でも急速に広まりをみせています。

これまで健康とトレードオフだと考えられていたおいしさですが、ウェルビーイングの視点だと相反するとは限りません。

おいしさで心が満たされるだけでなく、食を通じて家族や友人たちが集まり「人と人との関係性が生まれる」という価値が生まれるとすれば、それもウェルビーイングの一側面です。

ウェルビーイングに着目した先進ビジネス

先進的な企業はすでに、ウェルビーイングの価値に着目しています。

クラフトビール最大手の「ヤッホーブルーイング」は自社のビールの価値を「おいしさ」に加え、人と人とをつなぐコミュニケーションツールとして捉えなおし、定期的に大規模なファンイベントを開催。

ファン同士の交流を促し、ファンのコミュニティー化を進めていました。コロナ禍ではオンラインで同様の試みにチャレンジしています。

ビールを「周りの人と笑顔で過ごす時間に寄り添う」存在と位置づけています。

商品の価値を「おいしさ」だけではなく「仲間との交流で得られる心の充足感」を生み出すものとして再定義したのです。

ウェルビーイングに着目した事例はほかにもあります。

一世を風靡した「こすらず洗う」浴室掃除の洗剤もそうです。

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