筋肉がつきやすくなる医師考案のスープのレシピ 効率的に筋肉量を増やす「たんぱく質」の選び方
実は、食事によって筋肉の材料を体に取り入れるには、スープにするのが理想的です。
食材から溶け出してしまう水溶性ビタミンB群もまるごと飲み込めますし、流れ出てくるお肉の水分もすべてスープに使うため、栄養素を取り逃がすことがありません。
また、食欲がない日でも、とりあえずこのスープを飲んでおけば安心です。
さらに、調理に電子レンジを使うこともポイント。
じつは、お肉などのたんぱく質は、加熱しすぎるとその性質が変わってしまい、消化酵素が働きにくくなったり、アミノ酸が壊れてしまったりすることがあります。
その点、電子レンジは調理時間をしっかりコントロールできるので、加熱しすぎるということはありません。
「電子レンジ調理」は、手軽さに加えて、高温・長時間の調理を避けられるメリットもあるんですね。
解明されはじめた筋肉と脳の関係
最近の研究では、筋肉と脳の認知機能の間に、深い関係があることがわかってきました。
筋肉が収縮をしたり、伸びたりを繰り返しているときに分泌するマイオカインというホルモン物質の一部に、記憶をつかさどる脳の「海馬」の神経細胞を増やす可能性があると言われているのです。
また、筋肉の衰えと肥満が同時進行している「サルコペニア肥満」は、最近の順天堂大学の研究発表では、物忘れや集中力の散漫さが目立つ軽度認知障害のリスクが正常な人に比べて約2倍に、認知症のリスクが約6倍になることがわかったそうです。
加えて、この筋トレスープでは、プロテインにはない「ゴロゴロ食感」にこだわっています。
というのも、「かむ」ことで口の筋肉を鍛えられるだけでなく、唾液の分泌量を増やすことにより、歯周病菌を洗い流す効果があるからです。
じつは、歯周病菌はアルツハイマー型認知症の原因になると言われており、歯周病菌を3週間連続で投与したマウスは、脳のゴミと呼ばれるアミロイドβが10倍近くも増え、記憶力が低下したという九州大学の研究チームによる報告があります。
あなた自身はもちろん、高齢で筋肉の衰えが気になる親御様なども、ぜひ「筋トレスープ」を試してみてはいかがでしょうか。
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