転職経験者に聞く「入社して良かった」トップ30社 30万件のクチコミが示す「超優良企業」はコレだ

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また、「面接・面談で出会った方が優秀だと感じ、実際に入社してみたところ、優秀な同僚や上司と仕事ができたことにとても満足している」というコメントも散見されました。

「世界的な企業で働き自分の価値を上げたいと考えて入社しました。外資だから良い企業であると短絡的に考えてはおりませんが、成長性や扱うサービスの汎用性、今後の世界で廃れず求められ続ける拡張性の高さが外資の会社含め他社を圧倒しており、価値を上げるには最適な企業だと考えました」(グーグル、営業、男性)
「入社を決めた理由:「スモールビジネスを、世界の主役に」という会社のミッション。これが実現した未来は良い世の中だと思ったし、それを自分たちの手で実現できたら楽しそうだと思ったから。面接で会う人がみな非常に頭の回転も速く、情熱もあって一緒に働きたいと思えたことも大きい」(freee、マーケティング、男性)
「入社を決めた理由:人事の雰囲気が非常に良かった。転勤がほぼない。専門的な業務ながら1から若手を丁寧に育てる方針のため、研修が非常に充実している」(特許庁、審査官、女性)

評価が低いのは「運動神経の悪い」言い訳上手な会社

では、逆に「周囲にすすめたい転職先企業」で低評価を受けている企業には、どのような特徴があるのでしょうか。

さまざまな理由で低評価を受けているケースが多かったのですが、とくに多かった声としては、「旧態依然とした風土」「変化を嫌う風土」が挙げられます。

とくにコロナ禍において、経営環境や事業環境が大きく変化したにもかかわらず「何かと理由をつけては行動に移さず、経営状況が悪化している」運動神経の悪い企業に対して、厳しいコメントが目立ちました。言い訳ばかりしている会社に辟易しているのでしょう。

現代はリアルの知人だけでなく、SNSなどでゆるくつながっている方からのコメントも転職・就職の参考にする時代です。社員・元社員からオススメされない企業は、人材獲得面でこれから苦労することが予想されます。

投資家・求職者の皆様においては、従業員や元従業員の評価も参考にすることをオススメします。また、経営者・人事の皆さまにおかれては、まず今働いている社員の皆さまが、知り合いにすすめたくなるような会社づくりを志してはいかがでしょうか。

大澤 陽樹 オープンワーク 代表取締役社長

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おおさわ はるき / Haruki Oosawa

1985年生まれ。東京大学大学院卒業後、リンクアンドモチベーション入社。中小ベンチャー企業向けの組織人事コンサルティング事業のマネジャーを経て、企画室室長に就任。新規事業であるインキュベーション(ベンチャー投資)事業やモチベーションクラウド事業の立ち上げ、経営管理、人事を担当。2019年11月オープンワーク副社長。2020年4月より現職。2022年12月、東証グロース市場に上場。

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