意外なほど簡単「ハヤシライス」美味に安く作る技 材料はいたってシンプル、秘密兵器はウスターソース

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ハヤシライスの材料(2人分)
牛肉(小間切れ)   200g
塩          小さじ1/4
マッシュルーム    1パック
玉ねぎ        1個(約300g)
バター        25g
小麦粉        20g
トマトケチャップ   70g
ウスターソース    大さじ1
赤ワイン       100ml
水          250ml

材料はいたってシンプル。牛肉とマッシュルームを買ってきたら、後は冷蔵庫にある材料でできてしまう料理です。もちろん、炊きたてのご飯も準備してください。

ハヤシライスの材料
牛肉は切り落としなどでも結構です

玉ねぎは皮を剥き、半分に切ったら、半量を薄切りに、残りの半分を7〜8mmの厚さにスライスし、具材として用います。半分の玉ねぎはソースの味のベースになります。

材料のたまねぎ
玉ねぎは300g相当を1個使います

フライパンに分量外のオリーブオイル大さじ1/2と薄切りの玉ねぎを入れ、中火にかけます。

フライパンに投入したたまねぎ
フライパンを使っていますが、煮込み用の鍋でも大丈夫です

5〜7分かけてしっかりと焼き色がつくまで炒めていきます。多少の焦げができても気にしないでください。この焼き色がソースの色になります。

焼き色のついたたまねぎ
玉ねぎはあまり混ぜすぎずに焼き色をつけるようにしましょう

焼き色がついたらフライパンの端に玉ねぎを寄せ、バターと小麦粉を加えます。小麦粉をよく炒りつけて、しっかりと加熱しましょう。色づくまでバターで加熱した小麦粉をブラウンルーと言います。

加熱することで小麦粉に含まれるデンプンの一部はデキストリンに変化し、さらにデキストリンは糖に分解されます。この糖が小麦粉とバターのタンパク質と反応し(これがメイラード反応)芳香性化合物が生成され、ソースの深い色合いに貢献します。また、デンプンの一部が分解することでソースのとろみがサラリとし、口当たりがよくなるのです。ここにルーを十分に加熱する意味があります。

バターと小麦粉を投入
バターを入れると温度が下がるので中火のままで大丈夫です

玉ねぎが焦げる前にルーとあわせてさらに炒め、ケチャップを加え、さらに炒めます。ケチャップも十分に炒めることで味が凝縮し、相対的に酸味が抑えられ、コクがでてきます。

ケチャップを投入
玉ねぎとルーが焦げそうになったらケチャップを入れるイメージです

ケチャップが十分に加熱できたところで赤ワインを注ぎます。赤ワインも十分に煮詰めてから水を加えて伸ばしましょう。

赤ワインを投入
赤ワインはミディアムボディ〜フルボディのしっかりとした味のものを使います

秘密兵器のウスターソースが入ります。ウスターソースは野菜と香辛料を長い時間かけて煮詰め、酢を加えた調味料です。これを加えることで長時間煮込んだようなコクがでます。

ウスターソースがなければ中濃ソースやトンカツソース(どちらも原料はウスターソースです)などで代用可能です。

ウスターソースを投入
ここでいったん、火を止めましょう
次ページ次は牛肉、玉ねぎ、マッシュルームを炒めます
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