Facebook、「メッセンジャー開放」の破壊力 速報!開発者会議「F8」で語った新戦略

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1つ目のデモは、メッセンジャーに対応したアプリのカタログを用意し、これらのアプリをメッセンジャーのチャットの中から呼び出すと、ワンタッチでチャットに共有することができる連携を披露した。

例えば、写真加工アプリやアニメ、ビデオなどを編集するアプリをメッセンジャーから起動すると、編集が終わってメッセンジャー専用の送信ボタンを押すだけで、元のメッセンジャーのスレッドに埋め込んで送信できる仕組みだ。

これにより、メッセージの表現力を高めるアプリがたくさん登場し、メッセンジャーでのチャットがより魅力的になっていく。アプリ開発者は、自社のアプリを紹介・活用する手段が広がるメリットが得られる。

もう1つのデモは、メッセンジャーのビジネス活用だった。Eコマースサイトにメッセンジャーを組み込むと、ユーザーのメッセンジャーアプリにサイトからレシートや配送情報の通知を行うことができる用になる仕組みだ。

ユーザーは写真付きのレシートをメッセンジャーで受け取ることができるようになる他、配送情報をリアルタイムに確認できる。また、サイズの変更や返品、あるいは色違いを追加オーダーしたい場合も、そのスレッドからメッセージを送るだけで良くなる。オーダーの確定は「いいね」スタンプで完了する。

ショッピングサイト側は、ユーザーとより直接的にコミュニケーションを取る手段を得ることができる。

アプリの解析とIoTサポート

開発者にとっての新機能を、昨年のF8と同じ「ビルド」「グロウ」「マネタイズ」で説明した。

「ビルド」では、Facebookはメッセンジャープラットホームの他に、Facebookコメントやビデオの外部サイトへの埋め込み機能の強化を行った。

広告によるアプリの収益化を支援する仕組みとして、動画とディスプレイ広告の広告配信システムLive Rail。

これまで、ニュースサイトなどでつけたコメントは、そのサイトでのアクティビティとして記録されてきたが、これからは、記事のリンクが自分のタイムラインにシェアされた上で、コメントも表示されるようになった。

また、Facebookで共有されるビデオには、埋め込みリンクが表示されるようになり、ブログなどへの共有も可能になる。その際、元のFacebook上の投稿に対する「いいね」やコメントも踏襲される。

これらの新機能は、メディアにとって、ユーザーとの関係性やその拡がりを強化することにつながるだろう。

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