「食欲不振」胃が弱い日本人が知るべき1つのツボ 年々食べられなくなってきている人は要注意

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これは、私の治療院にいらっしゃった40代の男性会社員の方の例です。

腰痛がひどいということでしたが、顔色も悪く、「中脘」を押してみるとかなりの痛みを感じるようで、話を聞いてみるとコロナ以降、ますます胃の調子が悪くなり、慢性的な吐き気、胃のムカつき、食べられない、下痢、顔色も悪いなどで、周囲も強く心配しているとのこと。

吐き気と食欲不振に悩んだ40代男性

彼の状態はやや深刻で、まず、ほとんど食欲がない状態が続いていて、朝起きてもまったく食べられず、昼過ぎに少し食べられるかどうか。ランチも半分以上残すのが普通で、夜だけでもしっかり食べようとお酒の力を借りるので、酒量が増すばかり。

下痢はずっと続いており、健康診断の数字も相当ひどいとのことでした。

お酒の飲みすぎで自律神経が乱れ、仕事のストレスでも自律神経が乱れ、体調の悪さを隠すように夜はまたお酒を飲んでしまうという悪循環。

ここまで悪化していると、1日マッサージをしたぐらいではどうにもならないため、断酒と胃マッサージを強くすすめ、生活習慣を改善するようにアドバイスしました。

彼に胃マッサージをすると、数年来感じたことのない胃の動きを感じたようで、びっくりしていました。この胃が動く感じ、お腹がすく感じ、というのが彼を前向きな気持ちにさせたのか、毎日飲んでいたお酒を、ひとまず1か月断酒すると約束してくれました。

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それから1か月後。

「胃マッサージ」+断酒の効果は絶大で、健康診断で400を超えていたγ-GTPが90に。中性脂肪も380㎎/dlが80㎎/dlに。血圧も下がり、今では3食しっかり食べられ、それまでの胃のムカつき、吐き気、下痢がウソのようになくなったようです。

γ-GTPなどの数値の改善は、断酒によるところが大きいのですが、食生活を見直すことや、自律神経の乱れを整えるよう生活改善をするきっかけに「胃マッサージ」がなってくれたようです。

生活習慣を変えるのは簡単ではありませんが、胃のムカつき、吐き気が減った、下痢が減り便がキレイになってきたなど、目に見えて体の改善を感じることができれば、人は前向きになれるもの。

胃がだるい、重い、不快、胃薬が手放せない、食欲がないなどの胃の不調に悩んでいる方は、中脘のマッサージに加え、ぜひ胃のマッサージをお試しください。

寺林 陽介 六本木・寺林治療院院長

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てらばやし ようすけ / Yosuke Terabayashi

1996年にあんまマッサージ指圧師、鍼師、灸師の国家資格を取得し、父の治療院で本格的に修行を開始。24歳のときから一人で治療院を運営。2014年4月、東京都港区六本木に移転し現在に至る。どこに行っても楽にならなかったという患者ほど違いを実感する「疲れとりマッサージ」を行い、多くの著名人から評判を得ている。著書『疲れをとりたきゃ腎臓をもみなさい』(アスコム刊)は35万部のベストセラーになり、テレビ、雑誌など多数のメディアで注目を集めている。

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