自分の仕事を過小評価する女性が再生産される訳 人生のA面もB面も詰まった「ヒント本」を読む

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伊藤:自分に自信を持てない人が、どうしたら自信を持てるようになるのかという章で、女性には、自分の成果を過小評価してしまう「インポスター症候群」が多いという話が書かれています。

ヒオカ:実は、私もまさに「インポスター症候群」なんです。書いた記事を評価していただけることは増えてきました。けれど、毎回「この寄稿が最後だろう」「もう仕事してくれる出版社はないだろう」という気持ちになって、自己卑下してしまい、自信が持てません。

でも、フォーブス誌で「最も稼いだ女性」に掲載されるようなジェイミーですら「インポスター症候群」なら、私がそうなるのは当たり前だよねと思い、ある意味で励まされました(笑)。

女性はなぜ自信を持てないのか

伊藤:なぜ女性は自信が持てないのだと思いますか?

ヒオカ:いろいろと考えてみたのですが、日本は、女性の国会議員が少ないですよね。女性が議員になると、「無能な女はいらない」と言われることがありますが、じゃあ男性の議員は、みんな有能で国会にいるんでしょうか、と聞いてみたい。

ビジネスの世界でも、若い女性起業家がメディアに取り上げられると「女だからだ」、顔がよければ「枕営業しているんだろう」なんてことまで平気で言う人がいます。

YouTubeで、男性の芸人が、女性の芸人に対して「女芸人だからひな壇に入れるんだ、男性だったら勝てないぞ」といった趣旨のことを言うのを見てびっくりしたこともありました。

女性の自己評価が低い理由

なぜ、女性だけが能力のあるなしを言われるのか。やはり、圧倒的にマイノリティーだからこそ、すごく厳しい目で見られるのではないでしょうか。

社会全体として、女性が結果を出しても、それは能力によるものではなく、「女を使ったんだろう」と見てしまう風潮がある。女性の自己評価が低いのは、その社会風土と無関係とは思えません。

伊藤:本当にそのとおりだなと思っています。出世した女の後輩が「私には子供もいないのに、女性代表のように扱われて申し訳ない」と言っていました。いや、あなたには実力があって、それが評価されたのだから、「女性だから」とか背負わなくていいからねと伝えました。

ヒオカ:ジェイミーは、「あまりにも多くの女性が、人生においても、夢という舞台でも、脇役に甘んじて終わってしまう」「あまりにも多くの女性が、相変わらず、自分に対しても、他の女性に対しても、非常に厳しい目を向けている」と書いています。ここは刺さりますね。

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