部下に好かれない上司は相手を巻き込む力が弱い 「この人のためなら」と思われる会話の共通点

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そして部下は、自分でも忘れていたようなことをリーダーが他の人に話したとき、「自分のことをそこまで覚えてくれていたんだ、ちゃんと見てくれていたんだ」と、感動します。

ただ覚えてくれていたという事実、それだけで、部下の自己重要感は大きく上がるのです。

自分に注目が集まったときこそ、人に花を添える

リーダーというポジションになると、好む好まざるは別として、人前に立たされる機会が増えます。

自分がやってきたことを人前で話す機会。

セミナーを頼まれる機会。

組織でのプレゼンテーション。

コミュニティでの発表。

結婚式での友人スピーチなどもこれに含まれると言っていいでしょう。

リーダーは話し方が9割
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人前に立たされた瞬間は、その場にいる大勢の人にとってのリーダーは、マイクを持っている人自身になります。

優秀なリーダーは、こうしたとき、自分の話ばかりではなく、自分を導いてくれた人、自分を支えてくれた人たちのエピソードを使いながら話します。

つまり、自分に注目が集まったときにこそ、その場の力を借りて周りの人のティーアップをするのです。

そうしたステージの上からリーダーにティーアップされると、部下の自己重要感は大きく高まります。

そのときに意識しておくこと、それは、自分よりはるか高くにその人を押し上げる意識でほめるということです。

部下たちを立てることでそのリーダー自身の価値が下がることは決してありません。

逆に、周りの人はそのリーダー自身の謙虚な在り方と感謝の気持ちに感動し、結果的にはそのリーダー自身に大きな評価をもたらします。

ほめるときは全力でケチケチせず、その部下のいいところを思いきり伝える。

この姿勢と器に人がついてくるのです。

永松 茂久 人財育成JAPAN代表取締役

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ながまつ しげひさ / Shigehisa Nagamatsu

大分県中津市生まれ。講演の累積動員数は延べ60万人にのぼる。3坪のたこ焼き屋からスタートし、現在は作家として活躍。自身の執筆だけではなく、次世代の著者育成、出版コンサルティング、経営コンサルティング、出版支援オフィス、講演、セミナーなど、数々の事業を展開する実業家でもある。『人は話し方が9割』『人は聞き方が9割』『リーダーは話し方が9割』『喜ばれる人になりなさい』(すばる舎)など著書多数。

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