セレナ対ステップワゴン、家族向けミニバン比較 日産とホンダのライバル2台で大きな違いは?

拡大
縮小
視界イメージ
新型セレナの運転席からの視界(写真:日産自動車)
視界を比較したイメージ
先代モデルと現行モデルのステップワゴンで視界を比較したイメージ(写真:本田技研工業)

運転席からの視界は、両モデルともに水平基調のインストルメントパネルなどの採用により、かなり広く感じる。また、ミニバンらしくアイポイントが高めのため、前方を見渡しやすく、幅広いユーザーが乗りやすいことも同じだ。さらにフロントウインドウとAピラーの間に三角窓も設定され、両サイドに死角ができにくい工夫がなされている点も同様だ。両モデルともに、例えば、交差点を曲がる際に歩行者を見落としにくいなど、前方だけでなく広い範囲で視界のよさを実現している。

シート素材は、セレナが「‪織物/トリコット」‬「‪ジャカード織物/トリコット‬+合成皮革のコンビ」「合成皮革」「防水シート」といった4タイプを用意する。対するステップワゴンは、「ファブリック」「ファブリック+プライムスムース(合皮)のコンビシート」「スエード調表皮とプライムスムース(合皮)のコンビシート」を用意し、いずれもグレード別に設定する。両モデルともに、柔らかすぎない適度な硬さを持たせたシートを装備することで、腰が沈み込みすぎないような工夫がなされており、長時間の乗車でも疲れにくい。

ハイブリッド車は両車ともにスイッチ式シフトを採用

新型セレナのスイッチタイプ電制シフト
エアコンパネルと一体になった新型セレナのスイッチタイプ電制シフト(写真:日産自動車)

また、ドライブレンジを操作するシフト方式にも類似点がある。セレナには、日産初のスイッチタイプ電制シフトを採用。エアコンスイッチなどがあるパネル内に装備されたシフト用スイッチは、運転席(右)側から「D/B(Dはドライブ、Bはより減速度を上げるレンジ)」「N(ニュートラル)」「R(バック)」「P(パーキング)」と並ぶ。従来型のATシフトのようにレバーがないので、運転席まわりが非常にすっきりしている印象だ。

対するステップワゴンでは、e:HEV車に「エレクトリックギアセレクター」を採用する。センターコンソール内には、下から「D/B」「N」「R」「P」と各スイッチが並ぶ。スイッチの配置こそセレナと異なるが、シフトレバーがなく、運転席まわりがすっきりしている点は同様だ。なお、ステップワゴンのガソリン車は、一般的なレバー式シフトを採用する。

次ページ気になる車内空間や2列目シートの使い勝手は?
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT