セレナ対ステップワゴン、家族向けミニバン比較 日産とホンダのライバル2台で大きな違いは?
両モデルともに外観は、ミニバンらしい、水平基調でスクエアなフォルムを採用するが、設定するグレードなどによって、フェイスデザインの雰囲気などに違いがある。
新型セレナは、フロントフェイスなど、より親しみやすさを増したデザインを採用する「スタンダード仕様」として、ベースグレードの「X」や中級グレードの「XV」を用意。また、日産車の特徴であるVモーショングリルをより大型化し、フロントフェイスに存在感を持たせたエアロ仕様「ハイウェイスターV」も設定する。
これら3グレードには、それぞれガソリン車と独自のハイブリッドシステムe-POWER搭載車があるが、さらにe-POWER車では最上級グレードとして「e-POWER LUXION(以下、e-POWERルキシオン)」も新設。駆動方式はハイブリッド車が2WD(FF)のみ、ガソリン車は2WD(FF)と4WDを設定する。乗車定員は、e-POWERルキシオンが7人、それ以外のグレードは8人乗りだ。さらに、より高級感とスポーティさを両立したカスタム仕様の「オーテック」もガソリン車(8人乗り)とe-POWER車(7人乗り)の両方に設定し、豊富なバリエーションを誇る。
ステップワゴン外観・プロフィール
一方、現行のステップワゴンは、シンプルな「ステップワゴン エアー(以下、エアー)」、高級感を演出した「ステップワゴン スパーダ(以下、スパーダ)」という2グレードを設定。さらにスパーダには、上級グレードの「ステップワゴン スパーダ プレミアムライン(以下、プレミアムライン)」も用意する。いずれも比較的マイルドなフェイスデザインを採用するが、とくにエアーは、1990年代後半や2000年代前半に大ヒットした初代や2代目を彷彿とさせるフォルムに、現代風のアレンジを加えたスタイルが印象的だ。
その点、新型セレナのXやXVといったグレードは、先代モデルのスタンダード仕様よりもやや落ち着いた印象となったが、ハイウェイスターVやe-POWERルキシオンといったグレードでは、先代モデルのエアロ仕様と同様に、今やミニバンの王道ともいえるインパクト感が大きい顔付きを踏襲。加えて、先代モデルのエアロ仕様が持つシャープなイメージと一線を画す、都会的で洗練された印象も加味している。
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