セレナ対ステップワゴン、家族向けミニバン比較 日産とホンダのライバル2台で大きな違いは?
セレナの室内サイズは、長さ3135~3145mm×幅1545mm×高さ1400mm。対して、ステップワゴンは長さ2845mm×幅1545mm×高さ1410~1425mm。幅は両モデル同じだが、長さはセレナ、高さはステップワゴンのほうがある。
このクラスの2列目シートは、アレンジの豊富さや使い勝手の善し悪しがかなり重要なポイントとなる。両モデルともに、7人乗りと8人乗りを設定するが、新型セレナでは、前述のとおり、最上級グレードのe-POWERルキシオンを除く全車が8人乗りだ。大きな特徴は、先代モデルでも好評だった「マルチセンターシート」。これは、通常3人が座れる2列目シートの中央部を前にスライドさせることで、1列目の運転席と助手席の間にも設置できるというもの。8人乗り仕様車でも、2列目から3列目の移動が可能となる。
新型セレナでは、従来ガソリン車のみに設定していたマルチセンターシートをe-POWER車でも採用。先代モデルの強みを拡充することで、人気が高いハイブリッドモデルの装備をより充実させている。なお、7人乗りのe-POWERルキシオンでは、2列目が2名乗車になるキャプテンシートを装備し、マルチセンターシートは設定されない。
自由度が増したステップワゴンの2列目シート
対するステップワゴンの2列目シートは、7人乗りが2人がけのキャプテンシート、8人乗りが3人がけの6:4分割式ベンチシート(タイプ別オプション)となる。とくに7人乗り仕様では、前後スライドだけでなく、橫方向のスライド機構を新採用していることが先代からの大きな変更点だ。
例えば、小さな子どもを2列目シートに設置したチャイルドシートへ乗せた場合、子どもを乗せたシートをできるだけ前方のセンター寄りへ移動させたほうが、停車中などに前席から子どもの世話もしやすくなる。また、2列目シートを左右に大きく広げることで、例えば、停車中に後席に座る子どもの世話をするなどの際、車外に出ることなく、室内から2列目や3列目へ移動するウォークスルーがとても楽になる。このように、現行のステップワゴンでは、2列目シートをさまざまな状況に対応しやすくするための改良が施されているのだ。
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