「ちゅ〜る」が猫からも人間からも愛されるワケ またたびが入っている?植物由来はおいしい?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
高級食材をトッピングした「贅沢シリーズ」はパッケージにも高級感が漂う(筆者撮影)

種類の多さもCIAOちゅ〜るの大きな特徴である。まず、まぐろ、かつお、ささみをベースにし、白身魚、しらすなどを加えて味に違いを加えたものがある。うにやロブスター、和牛など高級食材を加えたものは「贅沢シリーズ」としてシリーズ化されている。

また最近需要が高いのが猫の健康維持を謳う商品だ。猫に多い腎臓病や下部尿路の病気の予防を目的としたものや、アレルギーに配慮したグレインフリー、糖質フリー、また乳酸菌やカテキンを配合した商品、新しいところでは「for AIMシリーズ」などがある。これは猫の体に本来備わったAIM(Apoptosis Inhibitor of Macrophage、猫の腎臓の健康維持に決定的な役割を果たすと考えられる血液中のタンパク質)の働きを助ける成分を配合したものだ。

猫の年齢に合わせたラインナップ

さらに猫の年齢によって必要カロリーが異なるため、年齢に合わせてラインナップされている。こうした味の違いだけでも100種類ほどが発売されているそうだ。

いなば食品東京本社の受付には商品がズラリと並ぶ。フレーバーの種類だけでも100を超える。この種類の多さは、猫の好みのほか、飼い主の心理、猫、飼い主双方に使いやすい容器や形状など、細やかに検討を重ね続けた結果とも言える(筆者撮影)

その他チューブタイプ、片手で絞り出せるワンタッチタイプなど形状の違い、4袋入りから120袋入りまで容量の違いなどがある。

既存でこれだけ種類があるのに加え、年に2回、都度10〜20種類ほどの新商品を販売しているという。

なお、価格はオープン価格だが、ネットで検索すると安めのもので、4本入りで154円程度(12月22日時点)となっている。

なぜここまで豊富に品揃えする必要があるのか。1つには飽きやすい猫の好みへの配慮だろうが、大きな理由は「飼い主が喜ぶから」ではないだろうか。

まぐろ、かつお、ささみのいずれを好むかは猫によって差がありそうだ。筆者の飼い猫も、肉系よりは魚系のほうが好きそうに思える。

しかし、ロブスターや和牛、うになどのフレーバーは猫自身がというよりは、飼い主が贅沢さを楽しんでいる部分が大きいのではないだろうか。

次ページ2022年秋には「植物由来たんぱく質」の商品が登場
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事