「溜まり続ける紙」を片付けるたった1つの方法 むやみに収納用具を買ってもうまくいかない

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部屋が散らかる元凶は、「その辺に」「適当に」ものを置いてしまうことです。“置く”こと自体は問題ではありません。

だから大切なのは、「決まったところ」に置けるようにすること。よく使うものほど使うところから近く、ポンと放り込むだけで済む「決まったところ」であることが理想です。片付けは、手数の多さや、それに伴う「面倒」という心的ハードルで「あとでいいや」を生み出すから。

トレーが散らかりを救うワケ

家のなかで散らかりがちなものは何かと考えると、代表的なものに紙類があります。自分で選択しなくても、向こうから毎日のように舞い込んでくる紙ものたち。ポストに入ってくるもの、子どもが持ち帰るもの、仕事に関する書類等々――。

すぐに捨ててよいものもあれば、あとで読み返す必要があるもの、記入して提出するものなどさまざま。一時的な居場所であれ、必ず、定位置をつくっておくべきものなのです。

その際、紙類の定位置として適しているのはズバリ、トレー。なぜなら、紙類は1枚で自立しないし、寝かせて置く際に深い入れ物だと大量に入りすぎるから。大量に溜まると、下の方を見返す機会はほぼやってきません。一時的に紙類を保管するには、浅いトレーが最適解。気軽に見られる量のうちに、「溢れそうだから見返して整理するか」が叶います。

紙とモノは分けよう(撮影:木村文平)

トレーを選ぶときには、買う前に家にあるもので代用させてからにしましょう。ほかのところで使っているトレー、浅い引き出し、空き箱、お盆、なんでも大丈夫です。実際に使ってみることで、「これだと深すぎる」「この場所と色がマッチしない」など自分が本当にほしいトレーの形が浮かび上がってきます。

世の中には材質から色合いからさまざまなトレーが売られているので、しっかりと「こういうもの」がイメージできてから購入するようにしましょう。

とりあえず適当に、と安いものを買ってくると、あまり好きじゃないなと思いながら10年使い続けることになりがちです。トレーを置くのは生活空間で目に入る所でしょうから、本当に好きと思えるものを選びたいところです。

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