新たな雄パンダ来日?和歌山の3頭が2月に中国へ 永明は1994年に来日、以後白浜で暮らしていた

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アドベンチャーワールドのツツジの前で寝転ぶ永明。スタッフによる日頃のケアのたまものか、高齢でも歯はしっかり残っている。2022年5月29日(筆者撮影)
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7頭のジャイアントパンダが暮らすアドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)から2023年2月、3頭のパンダが中国へ旅立つことになった。同園が2022年12月15日に発表した。

中国へ行くのは、30歳の雄の永明(えいめい)と永明の娘で8歳の双子の桜浜(おうひん)・桃浜(とうひん)。とりわけ永明の渡航は衝撃的で、パンダファンの間に驚きや動揺が広がった。

永明は、アドベンチャーワールドで雌の蓉浜(ようひん、1997年死亡)、梅梅(めいめい、2008年死亡)、良浜(らうひん、22歳)をパートナーとし、梅梅との間に6頭、良浜との間に10頭の合計16頭の子どもが生まれ育っている。

このたび、パンダの保全と継続的な「日中共同繁殖研究」の計画に基づき、中国へ戻ることになった。

アドベンから11頭のパンダが中国へ渡っている

これまでアドベンチャーワールドからは、11頭ものパンダが中国へ渡っている。いずれも同園で生まれたパンダで、渡航時の年齢は6歳以下。一方、永明は中国・北京動物園で生まれた。中国生まれのパンダが帰国するのは、アドベンチャーワールドで初めてとなる。

しかも永明は、1994年9月6日に1歳11カ月で来日して以来、ずっと白浜で暮らしている。28年間も異国で暮らしたパンダが中国へ戻るのは世界でも初めてのことだ。

現在、アドベンチャーワールドには、永明と良浜、この2頭の間に生まれた桜浜、桃浜、結浜(ゆいひん、6歳)、彩浜(さいひん、4歳)、楓浜(ふうひん、2歳)がいる。5頭の子どもは全員、雌だ。

双子の桜浜と桃浜。2021年11月22日(筆者撮影)
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