ティム・クックが熊本の小学校視察で驚いたワケ アップルと熊本を結びつける3つのキーワード
「チームでのコラボレーションを授業に取り入れています。アップルでの仕事の進め方であり、現代の多くの企業においても、コラボレーションは非常に重要だと考えられているのです。子どもたちは、教室において、コラボレーションの方法も学んでいるのです。最高の先生とテクノロジーの交差点で、子どもたちの学習速度は格段に速くなります。
コラボレーションだけでなく、子どもたちは、自分のアイデアを発表する方法を学んでいました。GarageBandを使って、アイデアを膨らましている人もいました。彼らが学んでいるスキルはすべて、将来のモダンな仕事に応用できるものばかりです。
そうしたテクノロジーと手法を深く理解して、教室で最大限に活用している先生方に、心から拍手を送ります」
アップルは教育について、古くは初代Macintoshを登場させた1984年から、継続的に注力するテーマとし続けてきた。改めてその意義について、クック氏は次のように締めくくった。
「教育は、人々を平等にするとつねに信じています。そして、その様子をまさに教室の中で目の当たりにして、胸が熱くなる思いでした」
熊本を今回の来日の地に選んだ理由
アップルのティム・クックCEOが2022年12月12日に来日し、最初に現れたのは夜の熊本城だった。アップルのトップが日本を訪れたのは2019年12月以来、3年ぶりとなる。
クック氏の来日は、「アップルにとって重要な国である」という位置づけをアピールすることも狙いだ。市場としては規模で大幅に上回る中国や、成長著しい東南アジアが魅力的に映る。しかし日本は、アップルが海外事業所を置いたアメリカ国外の初めての国であり、アップルストアのアメリカ外初の店舗は銀座であることなど、これまで重視してきた市場でもある。
現在のアップルと熊本を結びつけるキーワードは3つある。1つは教育であり、もう1つはセルラーモデルのiPadを生かして災害を乗り越えて教育を前進させた、世界で最も進んだ事例の1つがあることだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら