3年休職の社員が目指す「ダイバーシティ」な職場 「インクルージョン」で誰もが活躍する環境へ

拡大
縮小
笑顔の女性
3年超の休職から職場復帰した筆者がその経験を振り返る(写真:shimi/PIXTA)
「急性白血病と診断されます」。診断後、即休職、翌日入院。人生に突如発生する「電源オフ」、そんな生活の強制終了をどう乗り越えるのか。
そのヒントになればと願いつつ、「人生における電源オフ」を迎えた経験を振り返ったのが、山添真喜子氏の『経営コンサルタントでワーキングマザーの私がガンにかかったら』である。氏は白血病の治療を終えて、3年超の休職から2021年秋に職場復帰した。強制終了を乗り越え日常を取り戻せたらゴール、と思いきや、新しいキャリア、新しい生活を組み立てる日々の始まりであった。

3年振りに復帰したら「もやもや」頻発

『経営コンサルタントでワーキングマザーの私がガンにかかったら』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

「まだまだ旅の途中ということだな……」

白血病を発症したアメリカ人女性を主人公とした小説『Between Two Kingdoms』を読み終えたときの感想だった。主人公が白血病を発症し、治療を受けた過程、そして治療後の生活について、ていねいに描かれていた。同じ病気を経験した者として、つらく厳しい治療を乗り越えた後、どのように新たな生活を組み立てていくかを興味深く、そして共感しながら読み進んだ。

急性リンパ性白血病を発症して丸3年が経ったタイミングに、闘病経験を書いた『経営コンサルタントでワーキングマザーの私がガンにかかったら』を出版した。

次ページ復職して1年が経って感じたこと
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT