3年休職の社員が目指す「ダイバーシティ」な職場 「インクルージョン」で誰もが活躍する環境へ
執筆のタイミングは、治療を終えて復職する直前。子供2人を育てる生活を普通にこなせるだけの体力が戻り、親しい友達に囲まれ満たされた生活を送っていると感じていたときだった。
その後、3年ぶりに以前と同じ職場に復職してみたら、のんびり過ごしていた生活では感じなかった、もやもやする経験をたくさんした(そのときの思いは、以前の記事『3年休職から復帰した経営コンサルのサバイブ術』や『「最近の若手』への違和感で自らの価値に気づいた」で詳細を説明している)。復職して丸1年が経った今、あらためて感じたのが、「病気を発症して丸4年の今でも、自分は新しい生活やキャリア構築の旅の途中である」ということだ。
長期求職者を雇用するメリット
病気をする前と後では人生観も変わったし、生活スタイルは特に大きく変化した。キャリアについても同様だ。職場は同じでも、タスクも変われば自分ができること・したいことも変わった。病気前と後で同じ職場で仕事をしている方の多くも、実際にはさまざまな変化を感じていると思う。白血病治療のため3年休職し、その前とは内面が変わった私を雇用するメリットはあるのだろうか? そう問われるとNO側にフラッグが振れるような気がする。なぜなら、病気発症前に会社が私に求めていたことと、3年間の闘病・療養を経た私が今できること・したいことにはギャップがあると思うからだ。
ただ、復職して1年を経て、ダイバーシティ&インクルージョン(以下、D&I)をより一層推進しようとしている組織が、私のような傷病休職した社員を受け入れることによるプラス効果はあると実感している。ではなぜ私が「プラス効果」があると考えるようになったのか、説明しようと思う。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら