3年休職の社員が目指す「ダイバーシティ」な職場 「インクルージョン」で誰もが活躍する環境へ

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病気になり治療のため休職した人材とは、どんな人なのか? ここでは私のように、思いがけず一定期間入院治療が必要な病気になった人を想定してみよう。

明確なのは、病気治療の最中も人生は続いており、仕事は休んでいても新たな経験を積んでいるということだ。病気になったことで人生に対する価値観が変わり、発想の転換や視野の広がりを認識する機会に恵まれることがある。実際にがん患者が、がんにかかってから得られたものをキャンサーギフトと言う。

高校留学と治療の日々の共通点

私も白血病治療中に語学等の勉強に励む猛者とも出会ったが、治療期間中に新たな知識を身につけた人もいるだろう。休職中に出会いに恵まれ新たなネットワークを構築している人もいる。私の場合はママ友とのネットワーク充実が著しかったが、ママ友にもいろいろな人物がいるもので大学教授、投資会社の責任者、音楽家等との出会いがあった。

また、体力回復期に始めたがん患者支援活動を通じて、新たな世界も広がった。がんの治療と仕事の両立支援に関する講習を受け、製薬会社での社内講演に登壇もさせていただき、さらに白血病闘病に関するインタビューを「がんノート」のユーチューブチャンネルで公開させていただいた。

こういった活動を通じて、がん患者とその家族を支援する複数のNPOのメンバー、元看護師で起業を検討している女性、製薬会社の広報担当者、アメリカのがん治療実績で知られている病院の医師等、病気をする前にはまったく接することのなかった多くの人達との出会いがあり、そのネットワークは今も拡大中だ。

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