46歳未経験でラーメン店を開いた女性の挑戦 「できないことなんてない」を実現する"聞く力"

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私はおしゃべりが好きなので、お客さんといろいろな話をするんです。そこから新しいアイデアが生まれることはたくさんあります。

というか、私の場合は全部やりながら。最初から準備を整えているわけじゃないんです。

最初に決めた「女性が喜ぶラーメン」というコンセプトだけはブラさず、枝葉をどう伸ばすかは「その時に考えればええわ」と思っています。

考えながらやるから多少時間はかかりますけど、やる前に頭で考えていても絶対うまくいきません。もし私がきちょうめんで、事前にめっちゃ考える人だったら、この仕事はできていないと思う。

情報が多く頭に入りすぎちゃうと、理想が固まっちゃうじゃないですか。想定と違うことが起きた時にどうしていいか分からなくなっちゃう気がするんですよ。

そもそも最初に万全な計画を立ててお店をやってる人って、そんなにいないと思います。周りを見ていても、適当な人間の方が残っているというか。アルバイトさんも何も知らん子の方が頑張ってくれることが多いように思いますね。

(写真:Woman type編集部)

初めての挑戦は「聞く」で乗り越えてきた

20代で経験した子育ても、30代から始めた飲食の仕事も、40代で始めたむらじも、全て未知の世界でした。

分からないことは周りの人に聞きながら、「これができたから次に進もう」を繰り返してきたように思います。

特に30代は、仕事でノーとは言いませんでした。一度やってみて、駄目だったらその時に考える。そうやって初めての挑戦を繰り返してきましたね。

私は挑戦心が強い人間ではないですけど、好奇心はあるんだと思います。

あとは、周りの人を頼るのが上手なのかもしれませんね。頼りっぱなしにはしないけど、一人でできないことは人から教えてもらう。

鶏ガラのスープの取り方も、当時働いていたイタリアンのお店のシェフから教わったんですよ。ラーメン屋さんで働いたことがある子でね。そうやって全部周りの人に教えてもらってきました。

聞くことを恥ずかしいと感じる人もいるけれど、未経験だと恥ずかしいかどうかも分からないんですよ。だからこそ、よく分からないうちに聞いちゃおうという精神でやってきました。

実は、私は売上とかの数字が本当に苦手で。「ようそんなんでお店やってんな」って言われるぐらい。でも、それも困ったら人に聞いて教わったらいいやと思っています。

ね、適当でしょう?(笑)

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