森保監督と吉田主将が帰国会見で見せた一体感 カタールW杯で日本代表を率いた2人は何を語ったか

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さらに森保監督の言葉はここで終わりません。「『われわれの活動を通して、選手の活躍を通して、国民のみなさんに夢や希望、日常の活力となる勇気や元気や根気を伝えられたら』と考えて活動し、選手も頑張ってくれました」「われわれだけで戦ったのではなく、チーム、サポーター、国民のみなさんが一丸となって戦えば世界と戦える。どんな相手も倒せる力が持てることを共有できたらうれしいです」。

「26人中19人が初めてのワールドカップでした。『若い選手、経験のない選手でも、日ごろしっかりとしたことをやっていればできるんだ』ということを勇気を持って、自信を持ってプレーしてくれたことが日本の若者に伝わってくれたらうれしいと思います。日本の若い人たちも素晴らしい力と可能性を持っていると思いますので、われわれの姿を見て『俺たちもできる』と自分たちの可能性を信じて、自信を持って、成長していってもらえたら本当にうれしいです」と続けました。

「日本人が一丸となって戦えたこと」と「だから優勝候補に勝てたこと」を1ミリも疑わない。「日本の若い人たちにサッカーでいい影響を与えるんだ」と本気で思っている。いい意味での思い込みの強さと、それを明言する姿は、サッカーというジャンルの枠を越えたカリスマ性を感じさせます。

自分の仕事より後輩へのエール

一方の吉田主将は、「泣きすぎてすこぶる体調が悪いんで」と話して笑いを誘ったあと、清々しい表情で「チームが一丸となって戦えましたし、結果が出てないのにこういうこというのもどうかと思うのですが、今まででいちばん短いワールドカップでしたが、いちばん楽しかったです」と語りました。主将としていいチームにまとめられたという実感があるから、目標に届かなくても「楽しかった」と言い切れるのでしょう。

次に吉田主将は、「ここで歩みを止めてはいけないと思うので、この次の大きな大会としてはアジアカップがありますし、過去2大会タイトルを逃しているので、まずアジアの頂点に立って、そのあとパリ五輪もありますし、最終予選もはじまり次のワールドカップに続いていくわけで……」と今後の話をはじめました。

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