「鎌倉殿の13人」政子と義村"ラスボス"はどちらか 小池栄子の「目ヂカラ」vs山本耕史の「肉体美」

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鎌倉殿
最終回に向けて存在感を増していく、小池栄子演じる北条政子(左)と山本耕史演じる三浦義村(写真:NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』公式サイトより)

12月5日に発表された「Yahoo!検索大賞2022」のドラマ部門で第1位に選ばれるなど、人気の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(三谷幸喜脚本、NHK 日曜よる8時〜)。いよいよあと2回を残すのみとなった。最終回までにタイトルと合わせてインターネットで多く検索される役、そして俳優は誰だろうか。

政子と義村、どちらが“主役”となるか

鮮烈な見せ場を作って登場人物がどんどん死んでいく中、今後最も注目されるだろう人物は、世紀の尼将軍・北条政子を演じる小池栄子と、掌返しばかりしている御家人・三浦義村を演じる山本耕史のふたり。

『鎌倉殿の13人』の主人公で政子の弟、執権として君臨する北条義時を演じる小栗旬は以前インタビューで、「今回、共演者に助けられたことがたくさんありました。とくに、三浦義村役の山本耕史さんと政子役の小池栄子さん。ふたりはいつも、僕の芝居に対してものすごく的確なリアクションをとってくれるんですよ。なので、自分の中で義時の心情を拡大して、例えば怖く見せるような芝居をする必要がなかったんです」(TV Bros. WEB『小栗旬「いつかまた大河の主演を」』より)と語っていた。

やはり義時は、政子と義村あってこそ成立するようだ。きっと最終回まで義時と大きく絡んでくるだろう。義時自身はだいぶ悪人化してきたが、悪とも善ともどっちつかずな時期が長く(苦労人とも言う)、そのため注目度でいうとちょっと損。やっぱりキャラ立ちしている政子や義村に目がいってしまうのである(ごめんね義時)。

とりわけ政子にはビッグイベントが待ち受けている。史実としておなじみの鎌倉幕府対朝廷の激突である「承久の乱」。政子の演説によって、鎌倉の御家人たちが一致団結する。悪女だとか、女性ながら優れた政治の才能を持っている人物だとか伝え語られてきた北条政子。一世一代の晴れ舞台である演説は、12月11日放送の第47回で行われる予定だ。

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