これだけはFacebookに載せちゃいけない! 投稿ルール改正で何がかわるのか
今後もフェイスブックは、規定違反の投稿についてはユーザーからの報告を受けて対処していく意向だ。ビカートによれば、同社は報告があった投稿を精査するチームを世界中に配置し、24時間態勢で対応している。すべての報告は調査の対象となり、それを経て削除するかどうかの決定が行われる。
このプロセスには時間がかかる(たいてい48時間)とビカートは言う。映像コンテンツがほんの数分でネットに拡散するこの時代、もっと早くすべきだと考える人もいるかも知れない。フェイスブックよりも開かれた形のSNSであるツイッターに対しては、汚い言葉を使った、もしくは暴力的なツイートの報告に対して迅速に対応できていないとして、女性の権利活動家や反テロ団体から非難の声が上がっている。
残虐的な画像掲載の線引き
だがビカートによれば、削除対象とするかどうかは投稿の全体的な文脈を考慮に入れて対応したいというのがフェイスブックの立場だ。例えば、暴力的な攻撃を受けた被害者が世間に訴えかけるために画像を投稿したといったケースだ。
「世界で起きている残虐行為の情報を共有する最良の手段がフェイスブックだということもある」とビカートは言う。「非常に難しい問題であることは承知している」。
フェイスブックの決定には異議を唱えることもできる。「もし当該の人物のアカウントが停止されても、その異議については詳細を知る立場にある実在の人々が目を通すことになる」とビカートは言う。
ビカートによれば、ルールの明確化はフェイスブックのユーザーだけでなく、違反の可能性のある投稿を調査する担当者にとっても助けになる。「具体的なルールがなければこれ(精査し削除の是非を決めること)は不可能だ」と彼女は述べた。