「猫を40年観察した写真家」が発見!"熟睡"のコツ 「ぐっすり寝たい」猫に学んだ大切な3つのこと

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「どこまでもとろけられる寝床」が用意できたら、寝る前の準備です。これをおろそかにしてはなりません。

【眠りの達人ポイント②】「その日、寝心地がいい体勢」を決める

猫を見ていると、寝床に対して、まず前足で「掘る」しぐさをします。これはたぶん、「寝場所が安全かどうかを確認」し、かつ「寝やすいように整えている」のだと思われます。

次に、寝床の上をぐるっとひと回りします。回りながら、「頭の位置はどこがいいか」「足の位置はどこがいいか」など、座りのいい位置を考えているのでしょう。

「心地のよい体勢」が決まると、もう迷いなし眠りの世界に一直線です。

「寝るときの最適な体勢」は日によって異なるもの

これを見て、私もマネしてみました。

猫用べッドや小さな箱も好きだが、昼寝をするのは大きなベッドと決めている。どこまでも寝返りが打てるし、飼い主のにおいに安心できるから(写真:新美敬子)

寝床に入ったら、まず仰向け、次に右向き、左向きと、一通りゴロゴロやって、いろんな体勢を取ってみるのです。

横向きも寝床に対して90度というばかりでなく、45度ぐらいのときもあれば、限りなく仰向けに近い横向きもあるわけです。

足も曲げたり伸ばしたり。あと私は抱き枕を使うので、抱き枕(45×65cm、フェザー)の位置もいろいろ試してみます。抱きつかず、背中にあてることもあります。どんな姿勢だってかまいません。

不思議なことにその日によって「今日はこの寝方が気持ちいい」とか「この向きがラクだ」というのが違うのです。

「ああ、今日はこれがラク!」と体勢が決まったときは、もう眠気に襲われています。確実に、自然な眠りの世界へといざなわれていくのです。

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