「猫を40年観察した写真家」が発見!"熟睡"のコツ 「ぐっすり寝たい」猫に学んだ大切な3つのこと

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猫は「自分の気に入った寝床」でないと寝ません

外猫たちは日の当たるところ、冷たい風が当たらないところ、涼しいところ、暖かいところなど、気候によって快適な場所を上手に見つけて寝ています

【眠りの達人ポイント①】「寝床づくり」にもっと真剣になる

家猫たちも、寝床探しに手を抜きません。温度のちょうどよいところ、敷物や箱などの気持ちのよいところを「ド真剣に」探し求めます

猫は寝具にもこだわります。私の見立てでは、木綿、麻、絹、羊毛などの天然素材を好みます。

それも「フワフワ・しっとり」系よりも「さっぱり・ドライ」系がいいようです。特に湿ったところは大嫌いで、からっと乾いた寝床でないと嫌がります

これを見て「はたして自分は、これほどまでに真剣に寝具にこだわっていたか?」と、私は自分に問いかけてみました。

結果、いい加減だったと気づきます。1日の3分の1から4分の1を過ごす寝具選びに関して、猫たちの真剣さと比べ、自分はまったく本気度が欠落していました。

寝具にこだわったら、驚くほど眠れた!

そこで、布団を思い切って買い替えてみました。猫がどれだけフミフミをしてもまったくへたれない羽毛布団です。値段は高かったけれど、必要なのだと自らを説得して買いました。

この布団の実力がすごかった! 冬は暖かく、夏も快適。冬は毛布もいらないのです。軽くて気持ちよくて、布団に入るだけでトロ~ンと眠くなり、数秒で寝落ちするぐらい。

羽毛布団は猫にも人気で、体を包む柔らかさを時々楽しんでいる。体温が反映されるため、もぐりこむと暑くなってすぐに顔を出した(写真:新美敬子)

さらに枕。これも買い替えました。横長の背もたれ用クッション(20×88cm)を枕として使うことにしました。

朝起きたら、ベッドに置いたままにしないで、毎日、通気のよいところに持って行って立てかけ、乾燥に努めます。時々、天気のよい日には外に出して陰干しします。

そして寝る前には、掛け布団もパタパタやって風を通します。これで「猫もとろけるベッドメイク」が完成です。

寝具を見直したことで、ビックリするぐらい寝つきがよくなりました。睡眠時間も増えて8時間以上は寝ています。「寝具の力は偉大だな」と思いました。

みなさまも一度、ド真剣に「寝床」を見直してみてはいかがでしょうか。

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