【体が重い】疲労を放置する人に起きる怖い現象 自己チェックで確認、疲れをためない過ごし方

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基本は、睡眠と食事と運動。当たり前のことと思う人もいるだろうが、中富さんによると、予防はもちろん体調を崩してからの回復においても、この3つをいかに実践できるかが大事だという。なかでもいちばん重要なのは睡眠で、眠りが整っていないと残りの2つの意味もなくなるそうだ。

「睡眠は、時間と質とリズムの3つがカギです。現代人の多くは睡眠を十分にとれていません。実際は7時間から8時間の睡眠が必要ですが、平日は大体6時間半も眠れればいいという方が多いのではないでしょうか」

そうした人のなかには、休日に寝だめして“睡眠負債”を返そうとする人がいるが、それでは十分ではない。睡眠を見直して、平日も休日もコンスタントに7〜8時間眠り、起きる時間を揃える。それだけで疲労がとれて、パフォーマンスが上がってくるという。

睡眠の質を保つには、起床したら日光を15〜30分程度浴びるのもお勧めだ。日光を浴びることで、脳を覚醒させる働きがあるセロトニンというホルモンが産生される。夜になるとセロトニンの分泌は抑制され、昼間に産生されたセロトニンを材料にメラトニンというホルモンが分泌される。メラトニンは睡眠ホルモンとも呼ばれ、自然な睡眠へと促す働きがある。

スマホのブルーライトには要注意

ちなみにスマートフォンをいじりながら寝る人も多いだろうが、スマホの画面から発せられるブルーライトには、メラトニンの分泌を抑制する作用がある。

「就寝に向けては、夕方になってだんだん薄暗くなり、夜になって真っ暗になるというように、徐々に光が少なくなっていく、昔の田舎の暮らし方が理想的です。寝る前に光を暖色系のオレンジ色に変えるだけでも違うと思います。蛍光色の光やスマホのブルーライトは脳が刺激を受けてしまうので、避けたほうがいいでしょう」

ほかにも睡眠の質を良好にする方法はいろいろある。入浴に関してはいろいろなデータがあり一概には言えないが、要は睡眠に向けて体をリラックスさせるように持っていくことだ。

たとえば、ヒーリング音楽などを薄くかけたり、好きな香りを枕元にまとわせたり、軽いストレッチや深呼吸など、自分にあったリラックス法を見つけることだ。デスクワークばかりの人は体の緊張がとれずスムーズに入眠できないことがあるので、適度な運動と休憩も大切だ。

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