予約サイト作成サービス「MOSH」誕生の深い経緯 海外旅で触れた個人間取引にネットの本質を見た

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── 日本一は凄いですね! 海外への興味はその後も続いたんですか。

籔:そうですね、それで大学2年の時に留学を目指して英語の勉強を始めたんですが、かなり頑張ってたにもかかわらずめっちゃ苦労しまして。その時に、“中高生の頃から英語学習をしっかりしていたらここまで苦労しなかった、これは教育の機会として足りない部分があるのかもしれない”と感じて、英語の家庭教師と、英語を勉強したい中高生をマッチングするサービスを始めました。

── 学生の頃からやはり起業家精神が備わっていたんですね。その仕組みはご自身で作られたんですか。

籔:はい、当時はウェブの技術について何も知らなかったので、技術を学んで1からサイトを作りました。まずは周りの英語が得意な友達に家庭教師として入ってもらい、大学のある関西エリアからスタートして、最終的には先生を150人ぐらいプラットホーム上に掲載させていただいて、ウェブで検索したら自分らのサイトが出るみたいな形までにはなりましたね。それが初めての起業であり、ウェブサービスを使って、より多くの人に繋げていく活動としての原体験です。

(写真:トヨダリョウ)

グローバルでやれるサービスを考えた

── それは凄い! 忙しかったと思いますが、ご自身の英語の勉強は捗りましたか(笑)。

籔:並行してちゃんと自分の勉強もして、翌年無事にオハイオ州の大学に入学できましたよ(笑)。留学時には、勉強を頑張っている人たちとお会いしていろんな刺激を受け、次はグローバルでやれるサービスを作りたいなと思うようになりました。僕的にグローバルでやれるサービスは何なのかなと考えると、食とゲーム、教育。この3つの領域であれば、もしかしたら日本から発信して海外でやる意味があるかもしれないと考え、帰国してから当時スタートアップだったレッティという会社に新卒で入社しました。

── 日本食とゲームは海外でも評価が高いですもんね。レッティというと、あのお店を検索する……。

籔:そうです。新卒で7、8人目の入社だったかな、それこそマンションの一室とかやってるような頃から始まり、会社が急成長していく様を一緒に体感できたことは、大きな経験です。

── それは大きな体験でしたね。籔さんはレッティでどんな仕事を担当されていたんですか。

籔:僕はずっとアプリのリーダーをやっていました。そこでは各地方のコアなグルメの方々やユーザーさんを集めて、会話をしながらコミュニティを育てていくような活動をしていたんです。アプリとしてはそういったコミュニティを大事にしていたので。ただレッティの社長には、就職するときに「3年半くらいで退職して起業する予定です。それでもよければ新卒で入ります」と伝えてあったので、ちょうど3年半働き、2016年12月に退社をして、そこから世界一周の旅に出ました。

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