「朝ドラ」登場でお祭り状態"目黒蓮"真の評価 なぜ今、多くの人が"彼"にハマっているのか

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だが舞とは、出会いの印象があまりよろしくなかった。入学試験の面接で一緒になった舞のことを小馬鹿にしたような態度をとり、「君とは二度と会うことはないだろう」と感じの悪い捨て台詞を残して去る(第36回)。が、結局、同じチームとして勉強を共にすることになる。そうなったときも、親睦を深めようとするチームメイトたちに「別に馴れ合う必要はないだろう」とけんもほろろ(第37回)。

クールなキャラも魅力的とはいえ、いま期待の目黒蓮の初登場がこんな感じで若干、気が削がれたような……。いや、柏木はいわゆる「ツンデレ」キャラで、これからクールな仮面が徐々に剥がれていくのだろうということは想像は難くない。すでに第38回ではじめて食べるお好み焼きの前では表情が緩んでいた。違う顔を見せるのが早すぎるほどである。

筆者が制作統括の熊野律時チーフプロデューサーに取材した際、柏木についてこんなふうに聞いていた。

「柏木は航空エリートの家庭に生まれ、プライドが高く近寄りがたい人として登場しますが、徐々に違う面を見せるキャラなので、その振れ幅から滲むチャーミングさや、変化していく感じが魅力的に見えるような方に演じてほしいと思っていました。目黒さんはすごく真面目で誠実で努力家という印象で、柏木を一つひとつ大事に考えて作ってくださっています。

控えめな印象ながら、ふとしたときの笑顔の華やかさは鮮烈で、序盤はあまり笑わない柏木が、ちょっと顔を綻ばせたときの魅力は目黒さんだからこそ出せるものだと感じています」(ヤフーニュース個人『「舞いあがれ!」脚本家が変わりムードが激変しそうな理由』より)

この談話によれば、目黒には制作側も非常に期待を寄せているように感じる。初登場した翌日の11月22日、朝ドラ前のニュース番組『おはよう日本 関東版』では「目黒蓮さんは多才ですね」と伊藤海彦アナウンサーが感嘆していた。『silent』での想のような役ではなく、真逆のキャラクラーを演じたことは、俳優としての幅広さを見せるうえで良かったのではないだろうか。

『教場II』で演じた役との共通点

目黒に詳しい人たちにしてみたら、彼は決して想のような役ばかりやっているわけではないと思っているだろう。例えば、2021年、木村拓哉主演で話題になったドラマ『教場Ⅱ』(フジテレビ系)では眼鏡をかけて、柏木以上にクールな警察学校の訓練生・杣利希斗(そまりきと)を演じていた。

この役は母が警察幹部で当人も優秀というもので、柏木はこの役に寄せてきた? と思えなくもない。しかも『教場Ⅱ』には福原遥も訓練生役で出演しているのだ(こちらではショートカットで舞以上に初々しい)。

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