ドラマ「silent」第5話で見えた圧倒的支持の理由 物語を徹底解説、今からでも間に合う話題作の見方
今年最大の盛り上がり。ネット配信に関して言えば、過去最大の盛り上がりと言ってもいいでしょう。ドラマ「silent」(フジテレビ系)がスタートから1カ月あまりが過ぎた今、社会的なブームになっています。
フジテレビは10月27日放送の第4話の見逃し配信再生数が「わずか5日間(10月27日~11月1日)で603万回を突破」したことを発表(TVer・FOD・GYAO!の合計値)。これは同局の歴代最高記録を更新するものでした。
これまで第1話が531万回で、しかもTVerの443万回は民放歴代最高を記録。いきなりテレビコンテンツのトップに立ち、他局を驚かせ、悔しがらせました。その後、第2話で567万回、第3話で564万回を記録するなど、1話あたり500万~600万回超という驚異的な再生数を叩き出し、いまだ増え続けています。
その他、ツイッターは毎週トレンド1位を獲得しているほか、メディアも記事を量産。制作サイドも村瀬健プロデューサーと脚本家の生方美久さんができるだけインタビューに対応していることもあって、ネット上の動きはさらに活発化しています。
ネット上の声を拾っていて気づかされるのは、令和の若年層だけでなく、昭和の中高年もハマっている人が多いこと。もちろんドラマには個々の好みがあって、「『silent』にハマらない」という人もいるでしょう。
ここではそんな人や、「まだ一度も見たことがない」という人にも、「なぜ、どこがウケているのか」がわかるように、11月2日に放送された第5話の内容を解説していきます。第5話はTVerなどでも見られるので、ぜひ参考にしてみてください。
(※ここから先はネタバレを含みますのでご注意ください)
視聴者を信頼した「セリフなし」
同作の主人公は渋谷のCDショップ「タワーレコード」で働く青羽紬(川口春奈)。物語は、紬が高校時代からの恋人であり、8年前に突然別れを切り出された佐倉想(目黒蓮)と、再会を果たすことからスタートしました。紬は想が徐々に耳が聞こえにくくなる病気を患っていたことを知り、現在の恋人で、想の友人でもある戸川湊斗(鈴鹿央士)との関係性に変化が生じていく……。
これが主なあらすじですが、「よくある三角関係のラブストーリー」と思うことなかれ。なかなか見られない、もっと言えば、見たことがない脚本・演出による作品だったのです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら