家族が患者本人の病状や生活状況を理解できていると、今後の見通しも含めた話し合いがしやすく、いざというときにも動きやすいです。
例えば、老老介護で暮らす親を離れた場所で住む子どもが見守る場合、1人が「動けなくなっても家にいたい」と言ったとしても、もう1人の親にかかる負担が大きければ、自宅で過ごすのが難しい。親の生活状況を子どもがどれだけ理解できているかで、その後の判断が変わってくることもあるのです。
インターネットの普及で、クリック1つで手軽にさまざまな物資を全国各地に届けられる今は、以前に比べると遠距離での介護に家族が関わりやすくなりました。LINEなどのコミュニケーションツールやオンライン通話の手段も広がり、離れた場所にいても、画面を通じて互いの様子を知ることができます。遠距離での見守りサービスなども広がりを見せています。
こうしたツールを活用するのも1つの手ですが、やはり実際に生活の場に足を運んでみないとわからないこともたくさんあります。
帰省は普段の親の生活を知る絶好のタイミングです。この年末年始に久しぶりに帰省されるという方は、ぜひ実家の様子を冷静に観察してみてください。
実家の変化に気づくポイント
次の表は、親の生活の異変に気づくためのチェック項目。ポイントはこれまでの状態からの“変化”です。以前と比べて部屋が散らかっている、服用すべき薬が残っているなどは、認知症の可能性もあります。
こうした変化は、電話だけでは見えてこないので要注意。久しぶりに帰省して部屋が荒れている光景を目の当たりにして初めて、親の変化に気づくというケースも珍しくない話です。
大切なのは、「あれ? いつもと違うな」と思ったら、その感覚を見逃さないこと。家族として不安を消すための安心材料を探しがちですが、変化に気づくのが早いほど、症状や生活上での対策を講じやすいのです。
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