アラブ世界を動かす権力と富をめぐる争い


サウジは50万人の失業者に日本円換算で毎月25万円支給する。税金はないうえ、医療費なども無料である。バーレーンはサウジほど豊かではないが、民衆デモをなだめるために、ハマド国王が1家族当たり2650ドル支給すると表明した。

サウジのアブドラ国王は、民衆の不満を緩和するために380億ドルの財政支出をすることを決めた。こうした大盤振る舞いをするレンティア国家で民衆革命が起きることは、現時点では考えにくい。ただ、「人はパンのみに生くるにあらず」という新約聖書の格言がある。バーレーン、サウジの動向を注視したい。

(シニアライター:内田通夫 =週刊東洋経済2011年3月19日号)

※記事は原則として週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

photo:Vladimir Arshinov GFDL CC-BY-SA-3.0
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