肩ロースは味が濃く、おいしい部位なのですが、肩を動かすための筋が中心に入っています。この筋はどんなに上手に焼いても硬くて、口に残ります。そのため、肩ロースは薄切りにしてすき焼きやしゃぶしゃぶにすることが多いのです(薄く切れば筋は気にならなくなります)。
そのまま焼いて、食べるときに外すのが一般的ですが、今回はあらかじめ除去してしまいます。包丁で切る、というよりも手で引っ張ればかんたんに外れるはずです。
やわらかいザブトンの部位を切り取りました。ザブトンはどんな肉でも脂肪交雑が入りやすい部位で、焼肉でもステーキでもおいしい部位です。
残りの部位も切り分けていきましょう。
筋と肉に分けました。
肉を観察して、筋繊維の太さをたしかめてください。筋繊維が太い肉は硬いので煮込み料理に向くからです。冷凍しておいて別の料理に使ってもいいですが、今回は一緒に焼いてしまうので、肉たたきでたたきました。
肉たたきがなければワインの空き瓶などでも代用できます。たたくことで筋繊維の一部が壊れ、食感が改善されます。
筋がとれたので、これをステーキにしていきます。その前にさきほど除去した筋でステーキしょうゆを作ります。
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